2022年・第1回「ぼくの発明 きみの工夫」審査会の選出作品発表!!

お待たせしました! 新たに「ぼくの発明 きみの工夫」2代目審査員長に就任した松野先生による、応募作品の第1回審査会が開催されたよ。力作が多くて、松野先生の審査も絶好調♪ 「ぼくの発明 きみの工夫」への応募を悩んでいるキミはこのページの作品を参考にして、ぜひ挑戦してみてね。

平井先生から審査員長を引き継いだよ。みんな、これからよろしくね!

第1回「ぼくの発明 きみの工夫」審査会選出作品

 それでは、今回の審査会で掲載作品として選ばれた3作品を紹介していこう。

「You don’t have to worry about the bath stopper anymore!(もうお風呂の栓を気にする必要はありません!)」

●投稿者
タコジャラシさん(小学校6年生)※学年は応募時
タイトル
「You don’t have to worry about the bath stopper anymore!(もうお風呂の栓を気にする必要はありません!)」
●説明文
お風呂に入っているときにも引っかかって栓が抜けることがないように、表面にでないようなものにしようと思いました。すると、排水管ごと閉めてしまおうという発想になりました。また、排水管を閉めることも忘れてしまうことがないように手動ではなく、自動にさせました。
アイディアを考えた理由
お風呂を洗って、沸かして、さぁ入ろう!という時に……お風呂の栓をちゃんとしてない。そんなことがないように何か工夫はできないのかな?と考えていたときにパッと浮かび上がりました。今思えば、お風呂の栓って昔から変わっていないような……。

松野先生による講評

 まず、困っていることを解決しようという気持ちが素晴らしい。その姿勢が発明の心構えの基本ですね。実は、お風呂の栓をスイッチで開閉できる商品はもう存在しているんだけど、それはやっぱり、お風呂の栓に不便を感じている人が多いからこそ。つまり、発想の方向性はバッチリということなんです! 発明センスを感じますね。

 気になったのは、この素晴らしい便利なアイディアをバネで実現することができるかどうか? という点。シンプルなしくみで実現できたらすごいけど、実際はどうだろう? この点について少し考えて勉強してみたら、発明の腕がグレードアップすること間違いなしです。ぜひ、長期的に取り組んでみてください。

 また、説明のイラストに、細部だけでなく、全体のしくみを表す図が1枚あると、見る人にもっとわかりやすく伝えることができるんじゃないかな?と思いました。 せっかくのアイディアがうまく伝わらないのはもったいないので、説明図にもぜひ意識を向けてみてください。これからの成長が楽しみです!

審査対象に選出……10ポイント
コーナーに掲載……30ポイント
工夫力……10ポイント
実用性……10ポイント
合計60ポイントを送ります。おめでとう!

 

きれいに収納出来るスタンド

●投稿者
品川伊織さん(小学校3年生)※学年は応募時
●タイトル
きれいに収納出来るスタンド
説明文
しきりが鉄なので、磁石でくっついてしきりの位置を変えられます。
アイディアを考えた理由
分けて本を入れる時、ぎゅうぎゅうになったので、しきりの位置を動かせたらいいな思ったからです。

松野先生による講評

 本をキチッと並べられたら気持ちよいですよね。ブックスタンドはどこの家にもあるようなありふれたものですが、そういった身近にあるものをさらに改造して便利にできないかな? という発想、とっても大事です。

 100円ショップなどでもブックスタンドは売っていますから、試作もやりやすそうですね。マグネットシートや金属製のブックスタンドを買えば、すぐに実験できるかな? 例えば、鉄板が倒れずにきちんと自立するかどうかなどを実際に試してみれば、改善点が見えてくるでしょう。

 アイディアを突き詰めていけば、いずれ商品化の可能性だってあるかもしれません。身近なものをさらに便利にしようという姿勢をこれからも大事にしてくださいね! またの応募をお待ちしています。

審査対象に選出……10ポイント
コーナーに掲載……30ポイント
着眼力……10ポイント
合計50ポイントを送ります。おめでとう!

段差を乗り越えられる車椅子

●投稿者
櫻井陽人さん(小学校4年生)※学年は応募時
●タイトル
段差を乗り越えられる車椅子
説明文
段差を乗り換えることができる車椅子。階段も上ることができる。
アイディアを考えた理由
学校の総合の時間で、車椅子は段差を乗り越えられないので、段差を乗り越えられる車椅子があったらいいなと思ったから。

松野先生による講評

 ルーローの三角形はお掃除ロボットなどにも取り入れられているけど、それを車椅子に応用してみようというひらめきがすごい! 驚きました。確かに、角に吸い付く形なら、階段の段差にだって使えるかもしれません。一般には階段の昇り降りはキャタピラー方式で対応していくことが多いけど、このアイディアは一体どうなるんだろう? 興味津々です。

 実際に段差を乗り越えられるのか、平坦の道でもガタついたりしないのか、タイヤの大きさはどれくらいになるのか……いろいろな点が気になってきますね。模型をつくって実験をしてみたら、自由研究にもなりそうです。

 ルーローの三角形と車椅子を組み合わせるワザ、そして人の役に立つものをつくろうという気持ち。発明家の素質はバッチリですね!

審査対象に選出……10ポイント
コーナーに掲載……30ポイント
着眼力……10ポイント
合計50ポイントを送ります。おめでとう!

 第1回の審査会は以上です。今回は残念ながら掲載にいたらなかった人も、ぜひ再チャレンジしてね。みなさんの応募を待ってるよ!

(投稿の説明文等は読みやすさを考え、一部表記を改変している箇所がございます。また、投稿者名についてはニックネームの登録をしている方はニックネーム、登録がない方は本名での掲出となっています)

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(イラスト/坂木浩子)

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