子供の科学2025年2月号の「はじめようジブン専用パソコン」では、スクラッチのプロジェクトをアンドロイドアプリに変換したね。ここでは、そのアプリ(神経衰弱.apk)をアンドロイドスマホにインストールする方法を説明するよ。
やり方はアンドロイドのバージョンなどによってちょっと違うけど、基本的には同じだ。アンドロイドタブレットやラズパイのプライムOSもほぼ一緒だよ。その際、注意しないといけないことがあるので、しっかり読んでね。
不明なアプリ(野良アプリ)とは
Google Playストアで紹介されているアプリは、Googleによって有害な内容が含まれてないかなどの審査を受けているので比較的安全だ。でも、今回インストールするアプリは、この審査を受けていない、「不明なアプリ(野良アプリ)」だ。このようなアプリをインストールすることをサイドローディングというよ。
自分でつくったアプリなら大丈夫だけど、他の人がストア以外に公開しているアプリには危険なものもある。具体的には、ウイルスが仕込まれていたり、個人情報を抜き出したりするようなものだ。これらの中には有名なゲームに偽装したものもあるよ。そのため、通常は初期設定でサイドローディングできないようになっている。
今回の方法は、この設定を変えて不明なアプリをインストールできるようにしているので、その危険性を十分に理解してから行うようにしよう。インストール後に設定を元に戻すこともできるよ。
APKファイルをGoogleドライブで共有する
APKファイルをスマホなどにメールで送れば簡単そうだけど、GmailなどのメーラーはAPKファイルを添付できないようになっている。これも安全上の理由だね。そこで、GoogleドライブでAPKファイルを共有し、そのリンクをメールで送るようにしよう。
Googleのアカウントは特設サイトの「プライムOSをインストールした「ジブン専用パソコン」を使いやすくする」で使ったもので大丈夫だ。
Webブラウザーを開いてそのアカウントでログインし、新しいタブの右上のメニューから「ドライブ」を選ぼう。
Googleドライブのウィンドウが開いたら、左上の「+ 新規」のボタンを押して、メニューから「ファイルをアップロード」を選ぼう。
「/home/pi/Downloads」にある「神経衰弱.apk」を選んで、「開く(O)」を押すとファイルがアップロードされる。
左の「マイドライブ」を選び、「神経衰弱.apk」の右にある「︙」を押して、メニューから「共有」の中の「共有」を選ぼう。
すると、共有ダイアログが開く。共有する相手が自分ならなにも変えなくていいけど、他の人にも見てもらいたいなら、アクセスできるユーザーに追加するか、「一般的なアクセス」を「制限付き」から「リンクを知っている全員」に切り替えよう。この場合、リンクを送る先には十分注意してね。
「リンクをコピー」を押したら、「完了」を押してダイアログを閉じよう。
Gmailで送る
新しいタブを開き、右上の「Gmail」をクリックして、Gmailを開き、左上の「作成」を押そう。
「宛先」に送り先のメールアドレス、「件名」に内容が分かる件名を入力し、本文にさきほどコピーしたリンクを貼り付ける。
入力した内容をよく見て間違いがなければ、「送信」を押してメールを送ろう。
スマホにAPKをインストールする
送られてきたメールをスマホで開き、リンクをクリックする。
「アプリの選択」が表示されたら、「パッケージインストーラ」を押す。
しばらくすると、インストールできないというダイアログが開くので「設定」を押す。
「不明なアプリのインストール」の画面に変わったら、説明をよく読んで問題なければ「この提供元のアプリを許可」をオンにする。
さらに確認が表示されるので、「インストール」を押す。
アプリのスキャン画面が表示されたら、「アプリをスキャン」を押す。
「このアプリは安全です」と表示されたら、「インストール」を押す。
「アプリをインストールしました。」が表示されたらインストールは成功だ。「開く」を押そう。
この記事の最初に紹介したように、アンドロイドスマホで「神経衰弱」が動くぞ。横画面にしても問題なく遊ぶことができる。
ホーム画面にもアイコンが追加されているので、次からはこれをタップして開けるよ。
不明なアプリをインストールできないようにするには
設定を元に戻したい場合は、「設定」の「アプリと通知」から「ドライブ」を選び、「詳細設定」の「不明なアプリのインストール」を「オフ」にすれば大丈夫だ。
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