プライムOSをインストールした「ジブン専用パソコン」を使いやすくする

保護者の方へ
プライムOSの設定にはGoogle Playストアの無料アプリを使うため、Googleのアカウントが必要になります。ジブン専用パソコンで行うこともできますが、普段お使いのスマートフォンやタブレット、パソコンなどであらかじめ作成しておくことをおすすめします。その際、Googleのファミリーリンクを使うとお子様の利用状況を確認したり、アプリの使用を管理することができます。

 子供の科学2024年12月号の「はじめようジブン専用パソコン」では、アンドロイドOSをベースにしたプライムOSをインストールしたね。でも、まだ表示が英語だったり、インターネットにつながっていなかったりするので、設定して快適な環境にしよう。

 まず、電源(ラズベリーパイ400の場合は「F10」キー)を押してプライムOSを起動するよ。

 しばらく操作しないとロック画面に切り替わるけど、スペースキーを押せば解除される。

Wi-Fiの設定

 なにをするにもインターネットにつながらないと始まらない。Wi-Fiの設定から始めよう。画面左上にある「Settings」の歯車のアイコンを押し、設定ウィンドウから「Network & internet」をクリックで選ぶよ。

 画面が変わったら、「Wi-Fi」をクリックして、使いたいアクセスポイントを選んで、パスワードを入力しよう。

 アクセスポイント名の下に「Connected」と表示され、画面右下のアンテナのアイコンが白くなったら接続は成功だ。

選択したWi-Fiのアクセスポイントが「Connected」なっている。
画面右下のアンテナのアイコンが白くなっていたら、接続は成功だ。

日本語の設定

 次は、メニューなどが日本語で表示されるように設定しよう。設定ウィンドウ左上の「←」を何度か押してトップに戻り、下にスクロールして「System」を押す。

左上の「←」を何度か押すとトップに戻る
トップで「System]を押す。

 画面が切り替わったら、「Language & input」を押す。

 「Languages」を押す。

 「+ Add a language」を押す。

 下にスクロールして「日本語」を押す。ちなみに、マウスホイールの回転方向は、ラズベリーパイOSとは逆になるので注意しよう。

「日本語 (日本)」の右にある「=」をドラッグして、「English (United States)」の上に移動する。

 これで日本語の設定は完了だ。

Googleアカウントの設定

 プライムOS(アンドロイドOS)は、GoogleにログインしないとGoogle Playストアからアプリのインストールができない。設定ウィンドウ左上の左矢印ボタンを何度か押してトップ画面に戻り、下にスクロールして「Google」を選ぼう。

 「Sign in to your Google Account」もしくは「Google アカウントにログイン」をクリックして、ログインするよ。

 「メールアドレスまたは電話番号」にサインインするアカウントの電子メールアドレスか電話番号を入れて。「次へ」を押そう。ここでは、あらかじめ作成しておいた「kokauser85」という名前を使っているよ。これはプライムOSのユーザー名とは別なので気を付けよう。まだキーボードの配列は英語のままなので、「@」を入力するときは、「Shift」キーを押しながら、「2」を押すよ。

「Enter your password」にそのアカウントのパスワードを入力して「次へ」を押そう。

 以後、いくつかの確認画面が表示されるので、指示に従って進めよう。

 ファミリーリンクで管理しているお子様のアカウントでサインインした場合は、次の画面で保護者のアカウントを選びます。以後、画面の指示にしたがって操作を進めてください。

 名前とアカウント名が表示されたら、Googleアカウントの設定は完了だ。ウィンドウ右上の「x」を押して閉じよう。

Gboardのインストール

 日本語の表示と入力を行うために無料の「Gboard」アプリをインストールするよ。ホーム画面のGoogle Play ストアのアイコン(Play S…)をクリックして開こう。

 虫眼鏡のアイコン(検索)をクリックし、「アプリとゲームを検索」を押す。

 キーボードから「gboard」と入力して、「Enter」キーを押す。「Gboard」が表示されたら「インストール」ボタンを押そう。

 ファミリーリンクを使用している場合は、保護者の確認ダイアログが開く場合があります。画面の指示に従って操作してください。

 ホーム画面に「Gboard」のアイコンが表示されたらインストールは完了だ。ウィンドウ右上の「x」を押して閉じよう。 

キーボード配列の設定

 キーボードを日本語配列に変えよう。設定を開き、「システム」の「言語と入力」にある「物理キーボード」を押す。

 画面が切り替わったら、「物理キーボード」の「Raspberry Pi Internal Keyboard」を押す。

 「キーボードレイアウトの選択」が表示されたら、「キーボードレイアウトの設定」を押す。

 下にスクロールして「日本語 109A 配列」を押してオンにする。このとき、マウスホイールの回転方向は、ラズベリーパイOSとは逆になるので、スクロールの時は注意しよう。

 これでキーボード配列の設定は完了だ。ウィンドウ右上の「x」を押して閉じよう。

日本語入力の設定

 かな漢字変換ができるように日本語入力を設定するよ。ホーム画面の「Gboard」のアイコンをクリックして開き、「設定を有効にする」を押す。

 「画面キーボードを管理」に変わったら、「Gboard」をクリックしてオンにする。

 注意が表示されるので確認して「OK」を押す。キーボード入力アプリなので、どうしても入力した内容が伝わるけど、Gboardは第三者がつくった物ではなく、Googleの純正アプリなので情報が漏れることはないよ。

 「入力方法の選択」に変わったら、「Gboard」をクリックする。

 「完了」と表示されたら、ウィンドウ右上の「x」を押して閉じよう。

 全角入力と半角入力は、ラズベリーパイOSと同じく「半角/全角」キーで切り替えられるよ。はじめて文字を入力するとき、画面キーボードの種類の選択が表示された場合は、どれかのキーを押すと画面キーボードは表示されなくなる。

 これで日本語入力の設定は完了だ。

アプリのアップデート

 プライムOSに最初にインストールされているアプリは古くなっているのでアップデートしよう。ホーム画面のGoogle Playストアのアイコンを押し、ウィンドウが開いたら右上の自分のアカウントのアイコンをクリックしよう。

右上にある自分のアイコンをクリックする。

 画面が変わったら、「アプリとデバイスの管理」を押す。

 「アップデート利用可能」となっていたら、「すべて更新」を押す。

「すべてのアプリは最新の状態です」と表示されたら、アプリのアップデートは完了だ。ウィンドウ右上の「x」を押して閉じよう。

 2025年1月号の「はじめようジブン専用パソコン」では、プライムOSでのアプリの使い方を紹介する予定だ。ここで紹介した設定を終わらせておくと、スムーズにできるぞ。ぜひ1月号を読むまでに準備しておいてね!

監修

阿部和広 著者の記事一覧

青山学院大学 特任教授/青学つくまなラボシニアフェロー

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子供の科学 2024年 12月号

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