「KeyTouch(キータッチ)」は、パソコンにつないでなんでもコントローラーにできる発明
ツールだ! キータッチの基板
をパソコンにつないで、ワニ口クリップではさんで好きなものをつなぐ。それだけでパソコン上のプログラムで、つないだものをコントロールできるんだ。
『子供の科学』本誌の連載
では、楽器
やゲームのコントローラーをつくってきたけれど(バックナンバーは「KeyTouchでつくってあそぼう」旧サイトで公開しているぞ)、このWeb連載では、キータッチを使った発明
レシピを紹介していくぞ! この記事を参考
にして、キミの周
りにあるものを、Scratch(スクラッチ)のプログラムと組み合わせた発明品「タッチガジェット」に改造
してみよう!
今回は、友だちや家族など、周
りの人との相性
を占うことができる「マッチング手相リング」をつくっていくぞ。
1 マッチング手相リングのしくみ
マッチング手相リングは、専用
のリングをはめた人同士の手の大きさで相性を占うガジェットだ。それぞれ専用のリングを指に付けて、マッチング手相リングについている円盤
を、リングを付けたほうの手のひらで1回転させる。二人とも円盤を回したら、リングを付けたほうの手で握手
をすると、占いの結果がパソコンの画面に表示されるんだ!
この装置では、円盤部分は「KoKa KeyTouchクリエイターBOX」に入っているロータリーエンコーダーを使うよ。
2 マッチング手相リングをつくる
マッチング手相リングは、「KoKa KeyTouchクリエイターBOX」の箱「LaunchBox(ランチボックス)」を利用するよ。キットに入っている説明書を元に組み立てておいてね。キータッチや今回使うロータリーエンコーダーをセットすることができるよ。
「KoKa KeyTouchクリエイターBOX」を含めて、今回使う材料をそろえよう。
【用意するもの】
① キータッチ
② キータッチ用ロータリーエンコーダー
③ キータッチ専用USBケーブル
④ ワニ口ケーブル(黒1本、赤1本)
⑤ キータッチLaunchBox
⑥ アルミホイル:10cm×10cmのものを2枚
⑦ セロハンテープ
2.1 キータッチとロータリーエンコーダーを接続する
材料がそろったら、さっそく組み立てていこう。
① ロータリーエンコーダーをキータッチに接続
する。接続のしかたは「ロータリーエンコーダー、超音波距離センサーをキータッチにつなげる」を参考にしてね。対応するソケットには気を付けよう!
② キータッチ本体と、ロータリーエンコーダーを、組み立てたランチボックスに取り付けよう。キータッチもロータリーエンコーダーも付ける位置が決まっているので、よく確認してね。
③ ランチボックスのフタを閉めて、その上からロータリーエンコーダーの丸形ハンドルを取り付ける。これが手で回す円盤になるよ。
2.2 ハンドルを手のひらで回せるか確認する
ロータリーエンコーダーのハンドル部分を、手のひら全体で回せるかを確認しよう。手首から指の先までを使って、なでるようにハンドルを回すよ。うまく回らない人は、ロータリーエンコーダーの基板
がランチボックスにしっかりと固定できているかを確認してね。
手のひら全体を使って回すことで、手の大きい人はたくさん回転して、手の小さい人は少なく回転するよ。この回転の差を使って、占いの結果が変わるように、次回でプログラミングするよ。
2.3 リングをつくる
占いをするとき指に付けるリングをつくるよ。
① 用意したアルミホイル2枚を、細長く折
る。
② 細長く折ったアルミホイル2枚をそれぞれ指に巻
きリング状にする。重なった部分をセロハンテープでつけよう。このとき、指に付けたリングが、簡単につけ外しができるぐらい余裕
を持たせた太さにしておくと良い。
2.4 リングをキータッチに接続する
つくった2つのリングのうち、1つはキータッチの「EARTH」に、もう1つは「A」接点
に、それぞれワニ口ケーブルで接続する。EARTHは黒、A接点は赤のワニ口ケーブルにしたよ。
これにより、キータッチをパソコンにつないで、リングをつけた二人が握手
をしたら、Aキーが押された信号がキータッチからパソコンに送られるよ。
これで、マッチング手相リングの装置は完成だ! 次回は占いをするためのプログラムをScratchでつくっていくぞ!
KeyTouch+Scratchプログラミングオンラインワークショップ
Scratchのゲームプログラミングに、KeyTouchでのゲームコントローラーづくりを組み合わせたオンラインワークショップを、12月6日(日)に開催するよ。
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