プロのゲームクリエイターも使っている、2D/3Dゲーム開発エンジン「Unity(ユニティ)」。3D迷路を探検するゲームをつくりながら、Unityでのゲームのつくり方を紹介しているよ。
第4回ではプレイヤーをつくって、動かすためのプログラミングもしたね。ほぼ完成に近づいてきたけど、今回はカメラの位置を変えることで、ゲームをプレイするときの視点を変えよう。
1 カメラの場所をプレイヤーの背後に変える
前回と同じように、Unity Hub(ユニティ ハブ)を起動して、「プロジェクト」にある「Maze Game」をクリックしよう。ちゃんと保存をしていたら、3D迷路にプレイヤーがいる状態でUnityが起動するよ。 まず、カメラの位置を確認しよう。
① Hierarchy
ウィンドウで「Main
Camera
」をクリックすると、「Scene
」ビューの右下に「Camera
Preview
」が表示される。それが今のカメラの視点だ。
プレイヤーをあちこち動かしていると、迷路上じゃなくて、迷路のずっと上の方や床の下。迷路の外に行ってしまうことともあるね。その場合は、Inspector
ウィンドウの「Position
」で、Xを0、Yを1、Zを0にすると中心位置に戻ってくるよ。
② 右下の「Camera Preview」を確認しながら、カメラの位置を動かしてプレイヤーの背後に置こう。オブジェクトを動かすときは、「Move
Tool
」ボタンをクリックする(第2回を参考にしてね)。「Camera Preview」でプレイヤーが目の前にきたらその位置でだいじょうぶだ。
2 カメラをプレイヤーの子オブジェクトにする
カメラをプレイヤーの背後に置いたら、カメラをプレイヤーの子オブジェクトにしよう。Unityではオブジェクトで「親子関係」がつくれる。親子関係をつくった場合、子オブジェクトは、親オブジェクトについて動くようになる。このゲームでは、カメラがプレイヤーについて動くようにするんだ。
① Hierarchyウィンドウで「Main Camera」を「Player
」にドラッグ&ドロップする。
②「Player」の下に「Main Camera」が表示された。これで「Player」が親オブジェクトで、「Main Camera」が子オブジェクトになったということなんだ。
③ UnityのPlayボタンをクリックして、カーソルキーでプレイヤーを動かしてみよう! Sceneビューでは、カメラがプレイヤーについて動いているのがわかるよ。「Camera Preview」や、Game
ビューを見たら、プレイヤーと一緒に動く様子がわかるよ。
3 3D迷路ゲームが完成だ!
ここまで出来たら、3D迷路ゲームが完成だ。スタート位置にプレーヤーを置いて、Playボタンをクリック。カーソルキーで操りながら、ゴールまでたどり着けるかやってみよう!
今回つくった迷路はわりとかんたんなので、すぐにクリアしてしまうかも知れない。かんたん過ぎると思ったら、ぜひ改造してみよう! 壁を追加してもっと迷路を複雑するのもいいね。プレイヤーの形を変えてみてもいいぞ。いろいろ試してみてね。
ゲームをつくるのいったんやめるときには、プロジェクトを保存するのも忘れずに。第3回で説明しているよ。
「Unityで3D迷路ゲームをつくろう!」は今回で最終回だ。3D迷路ゲームをつくったら、ゲームプログラミングにもっと興味がでてきたかな。Unityはプロのゲームクリエイターも使っているから、もっと高度なゲームをつくることもできるんだ。
もっと使ってみたい!と思ったキミは、子供の科学とLITALICOワンダーのコラボで、Unityでゲームをつくるワークショップを開催! ぜひチャレンジしてほしい。ワークショップでは宝探しゲームをつくるゾ!
(記事協力:LITALICOワンダー)