2022年1月号の「はじめようジブン専用パソコン」の連載では「みんなで遊べるすごろくをつくろう」として、スクラッチですごろくをつくる方法を紹介したよ。みんな、つくってみてくれたかな。
記事を参考にプログラミングしたら、基本的なすごろくは完成したけど、なんだか物足りないよね。すごろくがおもしろいのは、後戻りさせられたり、一回休みになったりするようなしかけのマスがあるからだ。
そこで、ここでは3マス戻るコマをつくってみよう。マスの色は緑がいいかな。
しかけるマスをつくる
まず、すごろく盤にしかけるコマをつくる。
ステージをクリックして「背景」タブを開き、しかけるマスを緑で塗ろう。どこにしかけてもいいけど、あんまりたくさんつくるとゲームにならなくなるので、バランスを考えてね。
プログラムをつくる
しかけるマスができたら、スプライトリストの「Ball」をクリックして、「コード」タブでプログラムをつくるよ。
3マス戻るということは、向きが逆になっているだけで、サイコロで3の目が出たのと同じだね。でも、同じプログラムをもう一度つくるのは面倒。そんなとき便利なのが、ひとまとまりのプログラムをオリジナルのブロックにできるブロック定義だ。
①「ブロック定義」カテゴリーに切り替えて、「ブロックを作る」ボタンを押し、キーボードでブロック名を「進める」に変えよう。
② できたら、「引数を追加 数値またはテキスト」をクリックだ。「number or text」は「数」に変えるよ。
③「OK」ボタンをクリックすると、「定義 [進める (数)]」のブロックがステージに現れる。
④「「1▼」キーがクリックされたとき」の「(サイコロの目)と言う」以下をドラッグして、「定義 [進める (数)]」の下にひっつけよう。
⑤できたら、2つある「サイコロの目」のブロックを外し、代わりに定義の「数」をドラッグしてはめる。
⑥ そして、「進める ( )」を「[サイコロの目▼]を((1)から(6)までの乱数)にする」の下につけ、「進める ( )」の「( )」には「サイコロの目」をはめる。余った「サイコロの目」は捨てても大丈夫だ。これで今までと同じように動く。
⑦ 準備ができたので、3マス戻る機能は、「進める (サイコロの目)」の下につくるよ。
コマが緑色のマスに触れたら、吹き出しに説明を表示する、そして回れ右をして、3マス進んで、もう一度回れ右をする。数字は半角で入れることに注意しよう。
プログラムが完成したら、さっそく試してみよう。「1」キーを何度か押して、しかけたマス(緑のマス)にコマが止まったとき、3マス戻るかな。
これで、「3マス戻る」というしかけがすごろくに追加されたぞ。このプログラムをヒントにして、「ふりだしに戻る」「ワープする」「一回休み」なんてしかけを入れてもいいね。いろいろ工夫をして、楽しいすごろくをつくってみてね!
「3マス戻る」のしかけを追加したすごろくのプログラム「sugoroku.sb3」がダウンロードできるよ。
下のリンク先にアクセスをして、zipファイルをダウンロードしてね。zipで圧縮されているので、解凍して、できたsb3ファイルをスクラッチ3.0から読み込んで使用してね。
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