「KeyTouch(キータッチ)」は、パソコンにつないでなんでもコントローラーにできる発明
ツールだ! キータッチの基板
をパソコンにつないで、ワニ口クリップではさんで好きなものをつなぐ。それだけでパソコン上のプログラムで、つないだものをコントロールできるんだ。
『子供の科学』本誌の連載
では、楽器
やゲームのコントローラーをつくってきたけれど(バックナンバーは「KeyTouchでつくってあそぼう」旧サイトで公開しているぞ)、この「スタプロ」のWeb連載では、キータッチを使った発明
レシピを紹介していくぞ! この記事を参考
にして、キミの周
りにあるものを、Scratch(スクラッチ)のプログラムと組み合わせた発明品「タッチガジェット」に改造
してみよう!
またこの連載では、「KoKa KeyTouchクリエーターBOX」が必要なので、持っていない人は「KoKa Shop!」で手に入れよう。
さて、前回はお菓子
の箱
とアルミホイルで風鈴
をつくって、キータッチと接続
するところまでつくったね。今回は、スクラッチでプログラムをして、仕上げていこう!
1 音を鳴らすプログラムをつくる
音色
風鈴はキータッチの端子
A~Dまでを使っている。それぞれの端子と、「鐘
」のアルミホイルをワニ口ケーブルで接続していたね。アルミホイルでつくった「舌
」が、「鐘」のアルミホイル部分に触
れたとき、そこにつながっている端子に設定されている音が流れるようにするよ。
「風鈴音色_素材」という名前で、スクラッチのサイトに素材を用意したので、アクセスしてみよう。
ここでは端子Aに触れたとき、音が鳴るプログラムを用意している。
このプログラムを詳しく見てみよう。「イベント」カテゴリーの「“スペース”キーが押されたとき」ブロックを使う。“スペース”を“a”に変えているね。キータッチの端子AはEARTHとつながることで、Aキーが押されたときと同じ信号をパソコンに送るからだよ。
それに、「音楽」カテゴリーの「楽器を(1)ピアノにする」ブロックと、「(60)の音符
を(0.25)拍鳴らす」ブロックをつなげる。楽器は「(17)ミュージックボックス」にして、音符は「84」にしている。
このプログラムを参考にして、他B~Dの端子に触れたときのプログラムをつくってみよう。楽器や音符は好きなものにしてみてね。
2 ステージに演出を加えてみよう
スクラッチのステージには、音符の絵が表示されている。ここを編集
して演出
を加えてもいいね。涼
しそうな映像や写真を見せるだけで、涼しい気分になる。
風向きがわかるようにプログラミングして、表示で風の方向がわかるようにするのもいいね。
なお、すべての端子にプログラムをして、ステージの背景も編集をしたサンプルのプログラムも「音色風鈴」という名前で用意しているよ。プログラミングで迷ったりしたら、こちらも参考にしてみてね。
これで音色風鈴が完成したゾ!
3 風鈴を飾ろう
さっそく音色風鈴を飾
ってみよう。飾る場所としては、窓際
で、棚
などパソコンが置けるスペースのある場所があるところがおすすめだ。
風で風鈴が揺
れるようにしたいので、「EARTH」につながっているワニ口ケーブルで風鈴の本体を吊
るようにするよ。キータッチ本体と、他の端子につながっているワニ口ケーブルは、風鈴の本体を引っ張らないような位置に取り付ける。
このとき、下からのぞいて、風が吹いていないときは舌が鐘のアルミホイル部分に触れないようにしよう。もし触れてしまうようならば、舌のアルミホイルの大きさを変えたり、舌の針金を少し曲げてみるなど、調節してみてね。
また、キータッチの端子と、風鈴をつなげるワニ口クリップは、1本だと短いなと思ったら、2本、3本とつなげて長くして使うといいよ。
風鈴は夏の風物詩
だけど、音楽を変えてみたら季節が変わっても使えるものに出来るね。また、風鈴の鐘に色を塗ったり、絵を描
いたり、工作部分で工夫してみるものいいね。
みんなもオリジナルの音色風鈴をつくってみてね!
(文/未来工作ゼミ 撮影/青柳敏史)
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