obniz(オブナイズ)は、センサーやモーターなどの電子部品を、インターネット上でかんたんに操作
できるようにするシステムで、obniz OS(オブナイズ オーエス)、obniz Board(オブナイズ ボード)、obniz Cloud(オブナイズ クラウド)で構成
されている。obniz OSが搭載
されているマイコンボードobniz Boardに接続
した電子部品は、インターネット上のobniz OSを経由
してパソコンやスマートフォンから遠隔
操作ができる。これを使うと、IoT(Internet of Things、モノのインターネット)がかんたんにできるんだ。
『子供の科学』本誌
では、obnizを使って家をスマートホーム(いろいろなものをインターネットにつないで遠隔操作できる家)にするための装置
をつくる連載
をしてきた。
これまでの連載は「obnizでつくろうスマートホーム!」バックナンバーで公開しているよ。これまでにつくった装置のつくり方を解説
しているので、まだ見たことがない人は見てみてね。Web連載は、本誌の連載の続
きになっているので、基本的
なことがわからなくなったら、本誌のバックナンバーを振
り返
ろう。
この連載では、「KoKa obnizスマートホームキット」が必要なので、持っていない人は「KoKa Shop!」で手に入れよう。プログラミングはスマートフォンを使うよ。親子でいっしょに取り組んでみてね。
前回は、スマートフォンのカメラを利用
して、バナナがなくなったらメッセージとイラストを変化させることで知らせてくれるプログラムをつくったね。今回は、obniz BoardにフルカラーLEDをつけて、バナナがなくなったら知らせてくれる装置をつくるよ。それに付け加えて、音を鳴らすしくみも使ってみよう!
1 バナナがなくなったらフルカラーLEDの色で教えてくれる装置をつくる
obniz Boardでは、フルカラーLEDを使って、色の変化でバナナがなくなったことを知らせてくれる装置をつくるよ。「KoKa obnizスマートホームキット」から、フルカラーLEDを取り出してね。前回、obniz Boardと電池ボックスをつないでいるけど、それにつけるよ。
フルカラーLEDには4本の足がついていて、写真では下から順
に、DIN・VCC・GND・DOとなっているよ。DINがobniz Boardの0番、GNDが2番になるようにさしこもう。間違えてつなぐとLEDが故障することがあるから、接続するときは注意してね。
フルカラーLEDについては、『子供の科学2020年4月号』で説明しているので、ぜひ読んでみてね。バックナンバーはこちらから見られるよ!
2 プログラミングしよう!
今回のプログラムは、前回つくったものに追加していくよ。リポジトリから保存していた前回のプログラムを開こう。もし、保存するのをわすれていたら、前回の記事を参考にしてつくってね。
追加するのは、obniz BoardにつないだフルカラーLEDを光らせるのと、バナナがなくなったときにスマートフォンのスピーカーから音を出して知らせるためのプログラムだよ。
① まずは、フルカラーLEDを光らせる機能を追加していこう。
電球のアイコンから「“obniz”に“ws2811”を接続
する」を取り出し、「“obniz”をobniz id“xxxx-xxxx”に接続する」の下につなげよう。
② 電球のアイコンから「“ws2811”を赤“255”緑“255”青“255”に光らせる」を2つ取り出し、それぞれ「“label”で“バナナがあるよ!”を表示する」と「“label”で“バナナがなくなった!”を表示する」の上につなげよう。
“バナナがあるよ!”の上にあるブロックは、赤“255”緑“241”青“0”に変更してね。これでフルカラーLEDが黄色に光るよ。
“バナナがなくなった!”の上にあるブロックは、赤“255”緑“0”青“0”に変更してね。これでフルカラーLEDが赤色に光るよ。
この数字は、RGBという色の表現方法なんだ。RGBについても、『子供の科学2020年4月号』で説明しているので、ぜひ読んでみてね!(バックナンバーはこちら)
③ 次はスマートフォンから警報音
が鳴るようにしてみよう。
人のアイコンから「“真ん中のド“の音を“1”拍鳴らす」を取り出し、「“image”を右へ“5”px動かす」の下につなげよう。
“真ん中のド”をタップすると、好きな音が選べるよ。また、“1”拍をタップし、数字を変えると、音の長さが変えられる。ここでは、「“高いド”の音を“2”拍鳴らす」にしているよ。
これでプログラムは完成だよ!さっそく動かしてみよう!
3 動かしてみよう!
スマートフォンを固定できたら、電池ボックスをONにして、プログラムを実行してみよう。バナナがカメラに写ると、フルカラーLEDがバナナの色に光るようになったね!
次に、バナナを動かしてカメラに写らないようにしてみよう。
フルカラーLEDの色が赤色に変化し、スマートフォンから音が鳴り続けるね。
バナナをカメラの前に移動させると、またフルカラーLEDが黄色になり、音が止まるよ。
これで、部屋にobniz Boardの装置を置いておけば、台所にあるバナナがなくなったときに知らせてもらえるぞ! スマートフォンからの音で知ることもできるね。
今回使った物体認識
機能は、他のもの、例えばレモンやボールペンも認識できる。今回のプログラムを応用して、いろいろ試してみてね!
(文/トボリ 撮影/青柳敏史)