micro:bit(マイクロビット)は手のひらサイズの小さなコンピューター。いろいろな機能
が備
わっていて、自分でプログラミングをすることができるよ。ブログラミングは「MakeCode(メイクコード) for micro:bit」を使えば、初心者
でもかんたんにできるんだ。
前回の「micro:bitでサーボモーターを動かそう」では、micro:bitに「ベーシックモジュール」と「電池
モジュール」を組み合わせることで、サーボモーターを動かすことができたよね。そこで今回は、micro:bit で操縦
するかんたんなロボットをつくってみよう。
今回も、「KoKa micro:bit実験・工作キット」に入っている「ベーシックモジュール」と「電池モジュール」、それにサーボモーター「FS90」を使うよ。
1 紙コップロボットをつくろう
キットに入っているモーターは1個なので、紙コップを使って左右に体を振
る動きをするロボットをつくっていこう。
まずはロボットをつくる材料
をそろえよう。
【準備するもの】
● 紙コップ(2個)
● 両面テープ
● 段
ボール
● テープ(ビニールテープや、飾
りつけも考えたら、マスキングテープでもいいよ)
● ペン、色紙など(紙コップをデザインするために使うもの)
① 紙コップは底
から1/3くらいの高さで切る。上の方をひっくり返して、切った底の方を中に入れる。切り口同士を重
ねて貼
ビニールテープで止める。
段ボールの土台
にサーボモーターを貼り付けて、さっきつくったコップをセットする。
② 上からもう1つのコップをかぶせたら完成
だ。外側のコップには、ペンで顔を描
いたり、色紙やマスキングテープなどで飾ったりしてもいいよ。
② サーボモーターの端子
をベーシックモジュールの端子に差し込んだら、micro:bitからロボットをコントロールできるゾ。テストで、前回つくったプログラムを動かしてみよう。
それがうまくいったら、次はこのロボットと一緒
に遊
べるプログラムをつくってみよう。
2 紙コップロボットと「あっち向いてほい」で遊ぼう
紙コップロボットが出来上
がったら、「あっち向いてほい」をして遊べるプログラムをつくろう。
ボタンAとボタンBを一緒に押すと、ロボットがちょっと体を振って、micro:bitのLEDディスプレイに「?」が表示される。これが「あっち向いて……」の状態
だ。
ボタンAかBを押したら、「ほい」になる。ロボットはどっちに向くかな?
プログラムの内容は次のようになるよ。
このプログラムでは、関数
を使っている。「関数」カテゴリーで「あっち向いて」「ほい左」「ほい右」という名前の関数を新しくつくって、次のように設定
しているよ。
「ほい左」と「ほい右」は「あっち向いてほい」の「ほい」でボタンを押したときの動きを設定している。
関数「あっち向いて」では「あっち向いて」のときにロボットがプルプル左右に体を振る動きを設定している。
「一時停止
(ミリ秒)」ブロックで、指定する時間を変えて、プルプル左右に体を振る動きに変化をつけているよ。
プログラムができたら、ロボットと「あっち向いてほい」をやって遊んでみてね! キミがロボットを操縦して、家族や友だちに「あっち向いてほい」をやってもらうのも楽しいかもしれないよ!
CoderDojo生駒「紙コップロボット」
今回つくった「紙コップロボット」は、CoderDojo生駒
の主催者
である石川
さんが考案
されたものを参考
にしているよ。
今回はサーボモーターを使った工作をしてみたよ。プログラムは「あっち向いてほい」で遊べるようにしたけど、micro:bitのセンサーやLEDディスプレイと組み合わせて、もっと他のことができるようにするのもいいね。ぜひいろいろつくってみてほしい。
次回は、「KoKa micro:bit実験・工作キット」に入っている、フルカラーLEDを使ってみるよ。お楽しみに!
(文/倉本大資 撮影/青柳敏史)