micro:bit(マイクロビット)は手のひらサイズの小さなコンピューター。いろいろな機能
が備
わっていて、自分でプログラミングをすることができるよ。ブログラミングは「MakeCode(メイクコード) for micro:bit」を使えば、初心者
でもかんたんにできるんだ。
「スクラッチ×micro:bitでエクササイズゲームをつくろう」で、micro:bitと初心者向けプログラミング言語
の定番
のScratch(スクラッチ)が無線通信機能
を使って通信することで、連携
ができることを紹介
したね(micro:bitとスクラッチの連携は「スクラッチ×micro:bitでエクササイズゲームをつくろう①」を参考にしてね)。前回に続いてオリジナルコントローラーをつくるけど、今回はオリジナルのパーツをつくってmicro:bitにつけていこう!
1 手びねりプラスチックを使おう
micro:bitにつけることができるオリジナルパーツをつくるために、今回は「手びねりプラスチック」を使う。「手びねりプラスチック」は、粘土
のように手でこねることで形をつくることができるプラスチックで、「KoKa micro:bit実験・工作キット」に入っている。
基本的
な使い方は「手びねりプラスチック」に付属
する説明書
を読んでね。ここではちょっとしたコツを紹介するよ。
2 ギターのネックをつくろう
手びねりプラスチックを使ったオリジナルコントローラーをつくるまえに、連携するスクラッチのプログラムを探そう。スクラッチ公式のmicro:bit接続のヘルプページでは、スクラッチとmicro:bitを接続
して動かすことができるプロジェクトが公開されている。
ここにある「ギターを傾けよう」というプロジェクトを試してみよう。
このプロジェクトは、micro:bitのボタンAかBを押
すと音が出て、「緑
の旗
」をクリックして左右に傾
けると音が変化するんだ。ギタリストの気分
が味わえるけど、探検ウォッチのままだとちょっと気分が出ないよね。そこで、ネックのパーツをつくって取り付けることで、ギター風のコントローラーにしてみよう。
【準備するもの】
●手びねりプラスチック
●クリアファイル
●食品用ラップ
●分解
したバングルモジュール(探検ウォッチの下側のパーツ)
●お湯、ボール、手袋
、スプーン、ドライヤーなど
① 手びねりプラスチックは、使う分だけお湯に入れてやわらかくする。
② 白い粒
が透明
になってやわらかくなったら、スプーンを使ってお湯から出す。色をつけたい場合は、このときに専用着色料
を少しずつのせて、包
み込
むように全体に練
り込む。
③ やわらかい間に手でこねて形をつくる。こねるときはクリアファイルの上で作業
をするとやりやすいよ。
④ プラスチックが固
まってくるので、バングルモジュールとつなぐところをドライヤーなどで温
め、もう一度やわらかくする。
⑤ バングルモジュールをラップで包んで、プラスチックのやわらかくなった部分に押し当てる。今回はベルトをつけていた部分を挟むようにしたいので、小さめのプラスチック部品を別につくって、重ねるように置いた。
⑥ 冷えて固まったら、ネックが完成
。ネックは弾力
を活
かしていったん外し、ラップを取り除
く。
⑦ 探検ウォッチを組み立て直し、ネックをバングルモジュールに取り付けたら完成! 「ギターを傾けよう」のプロジェクトを開いて、ギターを弾いてみよう!
3 手びねりプラスチックでつくったアイディアパーツ
手びねりプラスチックは形が自由
に変えられるので、いろいろなところに取り付けるパーツや、micro:bitのオリジナルカバーなんてものもつくることができるぞ。次の作品をヒントにして、オリジナルのパーツをつくってみてね!
3.1 探検ウォッチベゼル(ケース)
基板
がむき出しの探検ウォッチもカッコいいけど、表面のカバーがあるともっと腕時計
らしくなる。ただし、LEDディスプレイや、ボタンの部分などのふさぎたくないところは、あらかじめダンボール片
などを貼りつけておき、それごとラップで包んでカバーした。
3.2 パイプクリップ
探検ウォッチを、自転車のハンドルなどパイプ状のものに取り付けて、固定
できるぞ。
3.3 コントローラーグリップ
micro:bitにゲーム機
のコントローラーみたいなグリップをつけてみたよ。手で持って操作
しやすくなった。使いやすい形に改良
するのもアイディアだ。
手びねりプラスチックは温めて柔らかくすることで形が変えられるので、いろいろなパーツをつくって探検ウォッチを改造してみてね。
(文/倉本大資 撮影/青柳敏史)