micro:bit(マイクロビット)は手のひらサイズの小さなコンピューター。いろいろな機能
が備
わっていて、自分でプログラミングをすることができるよ。ブログラミングは「MakeCode(メイクコード) for micro:bit」を使えば、初心者
でもかんたんにできるんだ。
「スクラッチ×micro:bitでエクササイズゲームをつくろう」で、micro:bitと初心者向けプログラミング言語の定番
のScratch(スクラッチ)が、無線通信機能
を使って連携
ができることを紹介したね(micro:bitとスクラッチの連携は「スクラッチ×micro:bitでエクササイズゲームをつくろう①」を参考
にしてね)。今回は、スクラッチのプログラムではなく、micro:bitを工作して、スクラッチのプログラムを操作
するオリジナルのコントローラーをつくってみよう!
1 連携するスクラッチのプログラム
まず、連携するスクラッチのプログラムを決めよう。今回は、ネコマ製作所
の「ネコリンピック」から「スケートボード3」を取り上げる。これはスケートボードのシミュレーターなんだ。
コントローラーは、実際
に乗
ってスケートボードの気分が味わえるものをつくる。しくみとしては、木の板の裏
に円筒状
のものを取り付けて、シーソーのように傾
けられるものにするよ。
ネコマ製作所「ネコリンピック」
「ネコリンピック」では、スクラッチとmicro:bitを組み合わせて、いろいろなスポーツ的なゲームができるプログラムが公開されている。自由に遊ぶことができるよ。
2 スケートボードのコントローラーをつくる
それでは、「スケートボード3」で使うコントローラーをつくろう。
【用意するもの】
●木の板(100円ショップのまな板など。自分が乗れるくらいのサイズがいい)
●ペットボトルなど円筒状のもの
●micro:bit探検ウォッチ
●テープ(養生
テープやガムテープなど)
木の表
側
(足を乗せる方)に、探検ウォッチを貼
り付けるよ。踏
まないように、板の真ん中あたりに貼り付けよう。
木の裏側にはペットボトルを貼り付ける。バランスがとりやすい位置に貼り付けよう。砂
を入れるとペットボトルはつぶれにくくなるけど、空っぽの状態
で、ペットボトルがつぶれたほうが安定
するので乗りやすくなるよ。
これで完成だ。乗り心地
をためしながら、ちょうどよいものをつくってみてね。
3 「スケートボード3」のプログラムを見てみよう
スクラッチで「スケートボード3」のプログラムを見てみよう。下はその一部。micro:bitで計測
した傾きの角度が7より大きいとき、その傾きの方向に動かしていることがわかる。
micro:bitのもっとすごい機能拡張ブロック
公式の「micro:bit」拡張機能
ブロックでは物足
りなくなってきたら、「Yengawa Lab」が提供
している「micro:bit more」という独自
の拡張機能も試してみよう。micro:bitに標準
で搭載
されているセンサーの機能などが、ほとんど全部使えるようになるよ。
今回のオリジナルコントローラーは、それぞれの部品を貼り付ける工作だったけど、うまくバランスがとれるものになったかな? 「ネコリンピック」はほかの競技
もあるので、それに合わせてコントローラーをつくるのもおもしろそうだ。
次回もオリジナルコントローラーをつくるけど、コントローラーに付けるパーツも自作してみよう。お楽しみに!
(文/倉本大資 写真/青柳敏史)