「スタプロ」でも紹介
してきた書籍
『ゲームを改造しながら学ぶ Scratchプログラミングドリル』がついに発売したよ!
この書籍は、ゲームのプロトタイプをハッキングして、完成
させていくことでScratch(スクラッチ)のプログラミングを学べるけど、さらにクリアーするために改造
することで、プログラミングの考え方に慣
れていくこともできるよ。
「プロトタイプハッキングメソッド」という方法なんだけど、どうやってプログラミングを学べるんだろう? ということで、実際
に体験
してもらったよ。
1 書籍のWebサイトにアクセス!
今回挑戦
するのは、初級編
のゲーム1「森
の射撃訓練
」。最初に紹介されているゲームだから、Scratchに慣れていなくてもチャレンジできそうだ。
まずはこの書籍のWebサイトにアクセス。
「プロトタイプ」をクリックすると、ゲームのプロトタイプのところに移動
したよ。
「森の射撃訓練」の「つくってみる」をクリックすると、Scratchのサイトに移動した。「中を見る」をクリックすると、Scratchのエディター画面が表示される。
とりあえず、今の状態
で何ができるのか確かめてみよう。ステージの左上にある「緑
の旗
」をクリックしてゲームスタートだ。書籍に「操作方法
」の説明があるのでその通りにキーを操作してみたよ。
ところが、タイムは進むけど、矢も撃
てないし、矢印も動かせないよ!
つまりゲームは未完成、これがプロトタイプなんだ。これからプログラムをつくって、ゲームを完成させていくぞ!
2 STEP1 矢を撃てるようにする
最初は、エルフが矢を撃てるようにする。エルフのスプライトをクリックすると、コードエリアには何もない。1からプログラムをつくっていくんだ。
どのようなプログラムをつくるのか、書籍には完成プログラム例とつくり方が説明されているので、まずはそれを読みながらプログラミングしていくんだ。
今回は、次のようなプログラムをつくった。
完成したら、ステージの左上にある「緑の旗」をクリックして動かして試
してみたよ。エルフが動いて矢を撃ち続けるようになった!
3 STEP2 狙いを付けられるようにする
エルフが矢を撃てるようになったけど、まだ矢が飛ぶ方向を変えることができない。そこで、次は狙
いがつけられるようにするよ。
書籍の説明によると、矢はエルフが向いている「向き」のほうに向かって飛んでいくので、エルフの「向き」を変えることができれば、狙いがつけられそうだ。
3.1 上向き矢印のキーで、向きを変えられるようにする
STEP1でつくったプログラムに追加
していくので、スプライトは「エルフ」を選んだままにする。ここでも、書籍にプログラム例
とつくり方が説明されているので、それを参考にして、次のようなプログラムをつくった。
プログラムが完成したら、「緑の旗」をクリックして動かして試してみるぞ。キーボードの上向き矢印のキーを押すと、エルフの前の矢印の向きが変わって、その矢印の方向に矢が飛んで行ったよ。
ちなみに、上向き矢印のキーを押し続けると、矢印は反時計回りにエルフの周
りを一周
する。矢印がエルフの背中側にあると、矢もエルフの後ろ側に飛んでいったよ。エルフのスプライトの向きは変わらないけど、これはそういう設定らしい…
3.2 下向き矢印のキーでも向きを変えられるようにする
矢が飛ぶ向きを変えることができたけど、今のままでは一定の方向にしか矢印を動かせない。行き過ぎたからちょっと戻したいと思ったら、下向きの矢印キーで反対方向に動かせるようにしたい。
と思ったら、反対方向に動かすためのプログラミングも紹介されていたよ。それを参考に、下向き矢印のキーを押したら時計回りにエルフの前の矢印が動くようにした。先ほどつくった上向き矢印のキーのプログラムに追加したよ。
プログラムが完成したので、動かして試したよ。的の位置
に応じて、矢を撃つ方向を変えられるから、点が取りやすくなったぞ!
ひとまず、今回はここまで。つくったプログラムは保存しておく。エディター画面の「ファイル」メニューから「コンピューターに保存する」を選んで保存だ。ファイル名は「[初級]森の射撃訓練.sb3」にしたよ。
さて、遊んでみるとわかるけど、今のゲームでは、エルフが矢を撃つタイミングを選べない。次回は、自分の好きなタイミングで矢を撃てるように改造するよ。お楽しみに!
(文/子供の科学編集部)
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