「KeyTouch(キータッチ)」は、パソコンにつないでなんでもコントローラーにできる発明
ツールだ! キータッチの基板
をパソコンにつないで、ワニ口クリップではさんで好きなものをつなぐ。それだけでパソコン上のプログラムで、つないだものをコントロールできるんだ。
『子供の科学』本誌の連載
では、楽器やゲームのコントローラーをつくってきたけれど(バックナンバーは「KeyTouchでつくってあそぼう」旧サイトで公開しているぞ)、この「スタプロ」のWeb連載では、キータッチを使った発明
レシピを紹介
していくぞ! この記事を参考
にして、キミの周りにあるものを、Scratch(スクラッチ)のプログラムと組み合わせた発明品「タッチガジェット」に改造
してみよう!
またこの連載では、「KoKa KeyTouchクリエーターBOX」が必要なので、持っていない人は「KoKa Shop!」で手に入れよう。
前回は、お出かけするのが楽しみになるカバン「ドレミファリュック」をつくったね。ただ、まだプログラムをつくっていないので、このままでは何も起こらない。今回はスクラッチでプログラムをつくっていこう。
1 音を設定する
ドレミファリュックをつくったとき、キータッチにつないだワニ口ケーブルは5本だった。うち1本はEARTH(アース)で、使うときはクリップ部分を手で握
るよ。残りの4つはそれぞれAからDの端子
につながっている。AからDのキーにつながっていると考えられるので、スクラッチではAからDのキーに音を設定すると考えればいい。
① スクラッチ公式サイトアクセスして、「作る」をクリックしてプログラムエディターを開こう。今回は「音楽」のブロックを使いたいので、まずはプログラムエディターの左下にある「機能
拡張
を追加
」ボタンをクリックする。
② 「機能拡張を選
ぶ」から「音楽」をクリックしよう。すると、「音楽」のブロックが読み込まれるよ。
③ 「イベント」カテゴリーの「“スペース”キーが押
されたとき」ブロックを取り出して、“スペース”を“a”に変えよう。このブロックに、「音楽」カテゴリーの「楽器を“(1)ピアノ”にする」ブロックと、「“60”の音符
を“0.25”拍
鳴らす」ブロックをつなげる。
“60”は音程
で、ドの音になるよ。“60”の部分をクリックすると、鍵盤
が表示されるので、好きな音を設定
してもいいね。
これで、キータッチの端子Aにはドの音が設定された。ほかの端子についても同じように音を設定してみよう。端子Bはレ、端子Cはミ、端子Dはファを設定してみたらどうかな。
「ドレミファリュック」の、端子Aにドの音を設定したプログラムだけをつくったものを、「ドレミファリュック_素材」として公開しているよ。こちらを利用して他の端子のプログラムをつくってもいいよ。
2 ドレミファリュックで演奏してみる
プログラムまで完成したら、さっそく演奏
してみよう。リュックの肩
ひもにつけていたワニ口ケーブルはいったん外して、先にリュックを背負
ったほうがやりやすいよ。リュックを背負ったら、肩ひものアルミホイルにワニ口ケーブルを付けなおして、キータッチに5本のワニ口ケーブルがつながっていることを確認したら、キータッチとパソコンをつなごう。
準備ができたら、EARTHにつないた黒いワニ口ケーブルを片手で握って、もう片方の手でアルミホイルに触れてみよう。音が鳴ったらいろいろ演奏してみよう!
ちなみに、「ドレミファリュック」として公開しているプログラムでは、各端子に音を設定しているだけではなくて、演奏している間はスクラッチのステージに音符が現れるようになっている。音だけではなくて、見た目も楽しくなるプログラムにしているよ。
それと、今回はリュックサックでつくったけど、もちろん他のカバンでもつくることができる。おまけで「ドレミファトート」もつくってみた。みんなもお気に入りのバッグで試してみてね!
(文/未来工作ゼミ 撮影/青柳敏史)
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