「KeyTouch(キータッチ)」は、パソコンにつないでなんでもコントローラーにできる発明
ツールだ! キータッチの基板
をパソコンにつないで、ワニ口クリップではさんで好きなものをつなぐ。それだけでパソコン上のプログラムで、つないだものをコントロールできるんだ。
『子供の科学』本誌の連載
では、楽器やゲームのコントローラーをつくってきたけれど(バックナンバーは「KeyTouchでつくってあそぼう」旧サイトで公開しているぞ)、この「スタプロ」のWeb連載では、キータッチを使った発明
レシピを紹介していくぞ! この記事を参考
にして、キミの周りにあるものを、Scratch(スクラッチ)のプログラムと組み合わせた発明品「タッチガジェット」に改造
してみよう!
またこの連載では、「KoKa KeyTouchクリエーターBOX」が必要なので、持っていない人は「KoKa Shop!」で手に入れよう。
さて、部屋
のセキュリティを強化
するタッチガジェット「スパイドアユニット」。前回は装置部分をつくったね。まだつくっていない人は、前回の記事を参考
にしてつくってね。今回はプログラムをつくって完成させよう。
1 ドアが開かれた回数をチェックするプログラム
さて、前回つくった装置のしくみを覚
えているかな。ドアが閉まっているときは、ドアと、外枠
に貼
り付けたアルミホイルは離
れている状態
だったね。
ドアが開くと、アルミホイル同士が触
れ合う。このとき、外枠側のアルミホイルは、キータッチのEARTHと端子
Aにつながっている。つまりは、Aキーが押
されたことになるんだ(なお、キータッチのしくみについては「キータッチでなにができる?」で紹介しているよ)。
そこで、ドアが開かれた回数をチェックしたい場合は、Aキーが押された回数を数えればいいね。
スクラッチでプログラムをつくってみよう。今回は、変数
を使う。「変数」カテゴリーで「キー反応回数」という変数を新しくつくろう。
「イベント」カテゴリーの「“スペース”キーが押されたとき」ブロックで、“a”キーに変えよう。それに、「変数」カテゴリーの「“キー反応回数”を“1”ずつ変える」ブロックをつなごう。
これでドアが開かれた数を数えるプログラムができた。
ただ数えていても、知らせてくれなければ意味がないね。そこで、音を鳴らそう。「音」カテゴリーの「“ニャー”の音を鳴らす」ブロックをつなげたら、ドアが開けられたときに「ニャー」というネコの声で知らせてくれるよ。
なお、「スパイドアユニット」に使う素材と変数を、「スパイドアユニット素材」として用意しているよ。プログラムはつくっていない状態なので、さっきの説明を参考にしてプログラムをつくってみてね。
2 スパイドアユニットをためしてみよう
ひとまず、スパイドアユニットのプログラムができたので、装置とパソコンをつないで動かしてみよう。ドアを開けたら音がしたり、ドアを開けた回数がカウントされるはずだ。
使っているうちに、外枠に貼り付けたZ型
のアルミホイルが、閉まるドアに巻
き込まれてしまったり、うまく反応しなかったりするときがあるかもしれない。そのときは、貼り方や、アルミホイルの長さを調節
してみよう。アルミホイルなので、つくり直しもかんたんだ。
もっと便利
に使えるように、プログラムを改造
するのもいいね。「スパイドアユニット」では少し改造したプログラムを公開
しているよ。こちらも参考にしてみてね。
「スパイドアユニット」をためしてみて、もっとセキュリティを頑丈
にしたい!と思ったらいろいろ改造してみてね。キータッチの端子は8個あるし、プログラムも工夫できるかもしれない。すごいシステムができたら編集部にも教えてほしいけど、秘密
の方がいいかな?
(文/未来工作ゼミ 撮影/青柳敏史)
文