スパイドアユニット①

 「KeyTouch(キータッチ)」は、パソコンにつないでなんでもコントローラーにできる発明
(はつめい)
ツールだ! キータッチの基板
(きばん)
をパソコンにつないで、ワニ口クリップではさんで好きなものをつなぐ。それだけでパソコン上のプログラムで、つないだものをコントロールできるんだ。

 『子供の科学』本誌の連載
(れんさい)
では、楽器やゲームのコントローラーをつくってきたけれど(バックナンバーは「KeyTouchでつくってあそぼう」旧サイトで公開しているぞ)、この「スタプロ」のWeb連載では、キータッチを使った発明
はつめい
レシピを紹介していくぞ! この記事を参考
(さんこう)
にして、キミの周りにあるものを、Scratch(スクラッチ)のプログラムと組み合わせた発明品「タッチガジェット」に改造
(かいぞう)
してみよう!

 またこの連載では、「KoKa KeyTouchクリエーターBOX」が必要なので、持っていない人は「KoKa Shop!」で手に入れよう。

 今回は、
だれ
かが部屋に侵入
しんにゅう
したときに検知してくれるシステムをつくるよ。名づけて「スパイドアユニット」! キータッチでお部屋のセキュリティを強化
きょうか
しよう!

1 スパイドアユニットの材料をそろえる

 スパイドアユニットはドアに設置
せっち
するタイプの、部屋への侵入を検知
けんち
するシステムだよ。
とびら
が動く範囲
はんい
に、キータッチを使ったしかけを設置することで、ドアの

めでキータッチが反応するようにつくるよ。

 まずは材料
ざいりょう
をそろえよう。「KoKa KeyTouchクリエイターBOX」以外は、おうちにあるものでつくることができるよ。

用意するもの
 アルミホイル:7㎝×12㎝程度
ていど
 3枚
 セロハンテープ
 キータッチ本体
 キータッチ専用
せんよう
USBケーブル
 ワニ口ケーブル(黒1本、色付き1本、その他延長
えんちょう
用8本)

スパイドアユニットの材料

2 スパイドアユニットの部品をつくる

 スパイドアユニットの部品をつくっていこう。

① 3枚のアルミホイルを細長く
ろう。写真のように、半分に折ることを3回
り返すと、ちょうどよいくらいの強度
きょうど
になる。

アルミホイルを折る(手順1)
7㎝×12㎝のアルミホイルを、12㎝の辺が上下になるように置く
アルミホイルを折る手順2

たて
に半分に折る
アルミホイルを折る 手順3
さらに縦に半分に折る
アルミホイルを折る 手順4
さらに半分に折って、細くする

② 細長く折ったアルミホイル3枚のうち2枚を、アルファベットの「Z」の形になるように折る。

アルミホイル2枚をZ型に折る

3 スパイドアユニットをドアに設置する

 2でつくったスパイドアユニットの部品を、ドアに設置しよう。

① Zの形に折ったアルミホイルを2枚並べて、ドアの外枠
そとわく
にセロハンテープで
り付ける。貼り付ける場所は、ドアをあけたり閉めたりしたときに、アルミホイルがドアに
れるくらいの位置
いち
がちょうどいいよ。また、アルミホイルとキータッチをつないで、さらにキータッチとパソコンをつなぐので、パソコンを置く位置も考えて調整
ちょうせい
しよう。

 ドアには残った1枚のアルミホイルを貼るよ。先に外枠に貼ったアルミホイルが触れる位置にセロハンテープで貼り付ける。外枠のアルミホイルが触れるところに、セロハンテープが付かないように気を付けてね。

 アルミホイルが貼り付けられたら、外枠に貼ったアルミホイルのそれぞれに、黒と赤のワニ口ケーブルをつなごう。

アルミホイルを外枠に貼り付ける
アルミホイルをドアに貼り付ける

② アルミホイルにつないだ方とは反対側のクリップ部分を、キータッチの本体につなぐ。黒のワニ口ケーブルは「EARTH」に、赤のワニ口ケーブルは端子
たんし
Aにつなぐ。

ワニ口クリップをキータッチに端子につなぐ

 スパイドアユニットの位置と、キータッチ本体の置き場所の距離
きょり
に合わせて、ワニ口クリップをつないで長くしよう。その場合は、両端
《》
のケーブルはそれぞれ赤、黒でそろえると、キータッチのどこにつなぐケーブルかがわかりやすい。

クリップ同士をかみ合わせてつなぐ
ワニ口クリップ同士をかみ合わせてつなぐ
長くしたワニ口ケーブル
ワニ口ケーブルを長くする

 ためしにドアを開けてみて、アルミホイル同士
どうし
が触れるかどうか確かめてみよう。

ドアを開け示して、アルミホイルがうまく触れるかどうか確かめる

 これで、スパイドアユニットの装置ができたぞ。
 スパイドアユニットは、こっそり入ってくる人を検知するシステムなので、設置する場所はなるべく目立たないところにするとか、もっと小さくつくってもいいかもしれない。工夫してみてね。

 次回はScratchでプログラムをつくって、実際に動かしてみよう!

(文/未来工作ゼミ 写真/青柳敏史)

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株式会社アソビズムのICT教育活動を行う部門として2012年より活動をスタート。モノづくりやプログラミングなどのワークショップなどを展開している。 未来工作ゼミ

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