obniz(オブナイズ)は、センサーやモーターなどの電子部品を、インターネット上でかんたんに操作
できるようにするシステムで、obniz OS(オブナイズ オーエス)、obniz Board(オブナイズ ボード)、obniz Cloud(オブナイズ クラウド)で構成
されている。obniz OSが搭載
されているマイコンボードobniz Boardに接続した電子部品は、インターネット上のobniz OSを経由してパソコンやスマートフォンから遠隔
操作ができる。これを使うと、IoT(Internet of Things、モノのインターネット)がかんたんにできるんだ。
『子供の科学』本誌
では、obnizを使って家をスマートホーム(いろいろなものをインターネットにつないで遠隔操作できる家)にするための装置
をつくる連載
をしてきた。
これまでの連載は「obnizでつくろうスマートホーム!」旧サイトで公開しているよ。これまでにつくった装置のつくり方を解説
しているので、まだ見たことがない人は見てみてね。Web連載は、本誌の連載の続きになっているので、基本的なことがわからなくなったら、本誌のバックナンバーを振り返ろう。
さて、この連載でのプログラミングは、スマートフォンでブロックプログラムエディターを使っている。obniz Boardとスマートフォンの接続
の方法は「obniz Boardとスマートフォンを接続して、プログラミングエディターを起動しよう」で紹介
しているけど、今回はプログラミングエディターの基本的
なしくみを紹介しよう。
1 プログラミングができる環境
連載ではスマートフォンを使ってプログラミングをしているけど、obnizの開発環境
はブラウザーで使うことができる。そのため、インターネット環境に接続できるパソコン、タブレット、スマートフォンならばプログラミングができるんだ。
パソコンは、Windows 10、macOS、スマートフォンやタブレットはAndroidやiOSであれば使うことができるけど、ブラウザーの種類
やバージョンによって動かない場合がある。自分のスマートフォンやパソコンでうまく動かないと思ったら、ブラウザーの種類やバージョンを確認
してみてね。
obnizの開発環境が問題
なく動くブラウザーのバージョンについては、obniz公式ページの「どのブラウザで動くか」で公開されているよ。
2 ブロックプログラムエディターについて
ブロックプログラムエディタ―について紹介しよう。スマートフォンとパソコンだと少し画面
が違うけど、使い方は同じだよ。
【ブロックプログラムエディタ―】
① ツールボックス:スマートフォンならタップ、パソコンならクリックすると、いろいろなブロックのリストが表示される。
② プログラミングエリア:ツールボックスから使いたいブロックを選んで、このプログラミングエリアにドラッグ&ドロップをして配置
することで、プログラミングをしていく。
③ ゴミ箱:ここにいらないブロックをドラッグ&ドロップするとブロックを消すことができる。
④ 拡大
・縮小
:「+」を押すと画面の表示を拡大し、「―」を押すと画面の表示を縮小する。
⑤ 実行
ボタン:スマートフォンならタップ、パソコンならクリックすると、つくったプログラムが実行できるよ。
なお、実行しているプログラムを終了したいときは、「実行中」の画面にある「終了」をタップ(パソコンはクリック)したらプログラミングエディターの画面に戻る。
3 パソコンでのブロックプログラミングエディターの使い方
スマートフォンでは、obniz Boardのディスプレイに表示
されたQR(キューアール)コードを読み取って、エディター画面を起動
していたけど、パソコンだとちょっとやりづらいね。
パソコンの場合は、obniz公式ページを表示すると、右上に「開発者コンソール」というボタンがある。
それをクリックすると、「Start Program」が表示される。レイアウトなどは違うけど、「obniz Boardとスマートフォンを接続して、プログラミングエディターを起動しよう」で紹介した、スマートフォンで起動したとき同じ画面になるよ。あとはスマートフォンのときと同じようにプログラミングをしていってね。
なお、リポジトリに保存したプログラムは、パソコンでもスマートフォンからでも開くことができる。プログラミングをするときに、うまく使い分けてもいいかもね。
(文/子供の科学編集部)