みなさんこんにちは。クラスター株式会社広報のMIRINです。
今回は、学校の部活動でメタバースにチャレンジしているみなさんにインタビューをしてみました。クラスターが主催するワールド制作コンテスト「clusterGAMEJAM 2022 in Autumn」にエントリーした『Slide City』で「加速賞」を受賞したチームEPCこと、栄光学園物理研究部のみなさんです。
部を代表してインタビューに答えてくださったのは、物理研究部PC班メタバース部門代表の徐 一博さんです。
- 1 物理研究部はどれくらい部員がいて、どんな活動をしているのですか?
- 2 メタバースにチャレンジしようと思ったのはなぜですか?
- 3 clusterを使った活動はいつから、どんなきっかけで始めましたか?
- 4 いま、clusterを使った活動はどのようなことをしていますか?
- 5 clusterのここがおもしろい、こんなことに興味があるなど、どんな魅力があるかについて自由に教えてください。
- 6 『Slide City』について、どんな内容で、どのように制作していったのでしょうか?
- 7 『Slide City』の制作中、楽しかったことや、苦労したことはありますか?
- 8 将来、メタバースでやってみたいことは何ですか?
物理研究部はどれくらい部員がいて、どんな活動をしているのですか?
物理研究部は、この7月に中学校の1年生が新入部員として入り、中高あわせて6学年で計130人ほどになる、栄光学園の中でもトップクラスの大きな部活となっています。活動内容は部員それぞれの自主性に任せる自由な方針となっているので、数学、科学4科、プログラム、工学、航空力学など、多岐に渡るものとなっています。
競技参加にも力を注いでいて、特に2023年は、科学の甲子園チームが全国優勝したほか、ロボット制作チームが世界大会に出場して6位入賞するなど、実績も残しています。
メタバースにチャレンジしようと思ったのはなぜですか?
もともとPC上に仮想された三次元空間と、そのコミュニティの概念が好きで可能性を感じていました。しかし、その中で活動するとなると、現行のVRではハードの制約や心理的な壁が大きく、なかなか一般には普及していかないことに、もどかしさも覚えていました。そんな中、二次元のディスプレイを通して三次元空間内を自由に歩きまわることができる、「メタバース」という新しく生まれた概念に、仮想空間内でのコミュニティ形成の手がかりを見つけたことがあります。
clusterを使った活動はいつから、どんなきっかけで始めましたか?
去年の7月頃に、「メタバース」がバズワードとして世間で騒がれている中、東京大学さんが公開した「バーチャル東大」を偶然見かけ、そのプラットフォームとして採用されているのがclusterだと知ったのが始まりです。その後、私たちの校舎を再現した「Eikoメタバース」を作成するために、clusterを使い始めました。
いま、clusterを使った活動はどのようなことをしていますか?
前述した「Eikoメタバース」の制作や、部内でのワールドコンテストなど、様々な活動を学年を壁を越えて行っています。
clusterのここがおもしろい、こんなことに興味があるなど、どんな魅力があるかについて自由に教えてください。
ハイスペックなPCや、あるていど専門的な知識が必要だった「VR」と比べて、スマホで気軽に仮想世界を体験出来ること。そしてそんな壁の低さから、さまざまなコミュニティが仮想世界で形成されているところが一番の魅力だと感じています。
『Slide City』について、どんな内容で、どのように制作していったのでしょうか?
『Slide City』は、乗ることで起動する移動床を上手く乗り継いで、ビルの間をかいくぐってゴールを目指す3Dアクションゲームです。メタバースの特性である3次元空間を活かしたゲームにしたかったので、上下左右への視点の動きを誘導させるようなステージ構成を意識しました。
限られた時間の中、2人での制作だったため、ゲーム性の構築、3Dモデルの制作、ギミックの実装、cluster用のセットアップなどを、分担しながら効率的に進めていきました。
例えば私はゲーム性の構築と3Dモデルの制作を担当したのですが、ステージに使用するビルに変数を利用して、大きさや色を変更できるようにしました。土曜日の昼間、学校にいる間にステージの図面を描いたあと、ビル群をインスタンス化する事で生成して、無駄な時間を減らすことを意識していました。
『Slide City』の制作中、楽しかったことや、苦労したことはありますか?
48時間という短い時間の中で集中して制作していくため、みるみるゲームが形になっていく感覚は、新鮮でとても楽しかったです。
ただ、ステージの構成を難解にしすぎたことで、クリアできる人が極端に少なくなってしまった事は反省点です。また参加する機会があれば、その時は誰でも一目で理解出来るような記号化を意識したいと思っています。
将来、メタバースでやってみたいことは何ですか?
小説や映画といったフィクションの世界を再現し、仮想世界に没入出来る体験を用意してみたいです。
物理研究部PC班メタバース部門のみなさんがつくった「Slide City」は、公開されているので遊びに行くことができます。ぜひゲームにチャレンジしてみてくださいね!
文