段
ボールを材料
に、強くて丈夫
な秘密基地
をつくるこの連載
。今回は、三角すい型のひとり基地をつくるよ。シンプルだけど、安定感
は抜群
。自分だけの隠
れ家
をつくってみよう!
1 材料と型紙
トンガリひとり基地で使う材料はもちろん段ボール。目安
は次のようになるよ。
220×280×660mmのペットボトル用段ボール箱 12箱くらい
※段ボールの箱は近所のスーパーやコンビニで集めるといいゾ。
型紙
は次のようなものになる。すべて完成
したときに外側
になる面(オモテ)から見たものになっているよ。
PDFファイル(A4サイズの紙で印刷
できる)もダウンロードできるので、これを印刷して使うことができるよ。
2 まずはミニチュアからつくってみよう
型紙をダウンロードして印刷したら、ミニチュアづくりのスタートだ。上質紙
などの紙、カッター、定規
、カッターマット、両面テープ、ヘラなど先の尖
ったものを用意しよう。
① 型紙を貼る
台紙
にコピーした型紙をセロハンテープやマスキングテープで貼り付ける。
② 折り筋をつける
ヘラやボールペンなど先の尖ったもので折
り筋
をつけよう。
③ 型紙を切り出す
カッターかハサミで線
に沿
って型紙をていねいに切り取る。
④ 折り筋を折る
②でつけた折り筋を折る。定規などを当ててゆっくり角度をつけていこう。
⑤ 貼り合わせる
パーツが揃
ったら、組み立て手順
を参考
に貼り合わせる。歪
みが出にくい両面テープがオススメ。
⑥ 完成!
ミニチュアの完成だ! 基地の構造
や作業の手順は頭に入ったかな?
ミニチュアで実験 サンカクのチカラを試してみよう!
① Aのパーツ3枚、Bのパーツ1枚で四角すいのミニチュアをつくってみよう。
② 三角すいと四角すいをそれぞれ片手に持ち、同じくらいの力で握
ってみよう。どうなるかな?
3 実際のパーツをつくろう
ついにホンカク秘密基地づくりに取り組もう。まずは必要
なパーツを切り出していく。
① 型紙をつくる
マス目入りの模造紙
や普通
のコピー紙などを貼り合わせてつくった大きな紙に、実寸
の型紙を書き写す。
② 型紙を貼る
前回記事の「段ボール板をつくろう」を参考に、大きな段ボール板をつくる。切り抜いた型紙を置き、セロハンテープを複数箇所
貼って固定する。
③ 折り筋をつける
定規と先の尖ったものを使って折り筋をつけていく。なかなか折り筋がつかなければ、裏返
してハーフカットしてもよい。
④ 型紙を切り抜く
1回では切れないので、3、4回繰
り返
し刃
を入れよう。切り口が外から見えるので、なるべくていねいに作業しよう。
⑤ 折り筋を折って完成!
折り筋に定規などを当てて、ゆっくり角度をつけよう。両方の手にしっかり力を入れて。折り筋が折れたら完成だ。
慣れてきたら…
作業に慣
れてきたら、同じパーツを一気に切り出してみよう。段ボール板を2、3枚重ねて、1番上に型紙を貼り付ける。普通のカッターでも、繰り返し刃を入れればちゃんと切れるよ。下の2、3枚目のパーツの折り筋を後で入れることをお忘れなく。
4 パーツを組み立てよう
パーツが揃ったら、いよいよ組み立たてだ。ここまでくれば完成まであともう一息。パーツ同士のつながりがわからなくなったら、ミニチュア模型で確認
しよう。
① パーツを揃える
Aのパーツ2枚、Bのパーツ1枚を切り出したら、折り筋がきちんとついているかどうか確認しよう。
② Aのパーツ2枚をつなぎ合わせる
ウラ(山折り側)同士を重ねて、片側の一片を木工用
ボンドで接着
する。ボンドが乾
くまで、洗濯
バサミやクリップで留
めておくとよい。
③ Bのパーツをつなぎ合わせる
Bのパーツの1辺を②でつくったパーツに貼り合わせる。乾くまでクリップなどで留めておく。
④ 残りの辺もつなぎ合わせる
本体を立ててから、貼り合わせる面を引き寄せて接着する。乾くまでクリップなどで留めておく。
⑤ 通気口をあけて完成
てっぺんの三角形を外側に折って、通気口
をあけて秘密基地の完成だ!
これで「トンガリひとり基地」が完成したよ。おうちに庭や、ちょっと広めのベランダがあったら、基地を置いてそこで過ごすと、キャンプ気分が味わえるかも。もちろん、家の中に置いて隠れ家にするのもいいね。ぜひつくって、いろいろ活用してみてね!
(工作/ホニャプラン㈱ 撮影/青柳敏史)
この記事は、『子供の科学2016年4月号』付録の一部を修正したものです。