ブレッドボードでの電子工作に慣
れてきたら、次はハンダづけに挑戦してみましょう。電子工作で必要な工具の紹介
から、ハンダづけの方法、電子回路をつくるときのハンダづけのテクニックまで解説していきます!
1 道具をそろえよう
電子工作の端子
(足)は金属製で、足をつなげて電気を通すことで機能
します。電子部品の接続に接着剤
を使っても電気は通りません。電子工作では、電気を通すハンダによって部品を接続して(ハンダづけ)、回路を組み立てていきます。まずは電子工作に必要な道具を用意しましょう。これらはホームセンターや模型店、電子部品ショップなどで売っています。
まずは、以下のYouTubeの「子供の科学チャンネル」で、「動画版ポケデンエントリークラス」で使う工具について解説している動画を見てみましょう。
KoKa Shop!では、電子工作に必要な工具をまとめた工具セットを用意しています。
KoKa電子工作工具セット
初心者におすすめのニクロムハンダごてに鉛
フリーの糸ハンダ、こて台はもちろん、部品の足を切り取ったり、ワイヤーなどの処理
に使用するニッパー、ハンダミスを修正するハンダ吸い取り線、スズめっき線を曲げたり細かい部品をつかんだりするのに使用するラジオペンチがセットになっています。
「ポケデン」をつくりたい人は、一緒
に買えばすぐにつくり始めることができます。
KoKa電子工作工具セット[工具箱つき]
上のセットに、工具や電子部品を収納
できる工具箱が付属しているセットです。
道具がそろったら、さっそく電子工作にチャレンジしましょう。「子供の科学」誌では、伊藤尚未先生の連載
「ポケデン」など、毎号おもしろい工作のつくり方を紹介しています。「ポケデン」のこれまでの工作については「お菓子の箱で電子工作」で紹介していて、記事のバックナンバーも購入
できるので、遊んでみたいポケデンがあったら、ぜひつくってみてください。
2 ハンダづけをマスターしよう
ハンダづけとは、ハンダごてを使ってハンダを溶
かし、電子部品の足やリード線などを電気的につなぎ合わせることです。ユニバーサル基板の銅
はく部分(ランド)など、ハンダづけするところにこて先をあてて熱し、そこに糸ハンダを流し込みます。以下の手順で練習してみましょう。動画で動作やタイミングもチェック。何度かやれば、コツがつかめてくるはず。
① ハンダをする部分のランドと部品の足を熱します(3~4秒数えます)。
② こて先に糸ハンダを押し当ます。ハンダの先を溶かして、ランド全体に流し込みます(2秒数えよう)。
③ 糸ハンダを離します。ハンダごてはまだ当てたまま、1秒数えよう。数え終わったらハンダごてを離します。
「動画版ポケデンエントリークラス」では、伊藤尚未先生が、ハンダ付けの基本的なやり方や、回路がうまく動かないときにどこをチェックしたらいいかなどを、わかりやすく説明している動画コンテンツで、KoKa Shop!で購入することができます。なお、「動画版ポケデンエントリークラス」は、コカネットプレミアム会員ならば無料で視聴
することができます。
3 ユニバーサル基板をカットする
電子部品をハンダづけするユニバーサル基板には、数種類のサイズがありますが、作品を箱におさめたりするには、基板をカットして小さくすることが必要です。基板のカットに苦労する人も多いようですので、ここで簡単
に基板をカットするコツを教えましょう。
① 基板のカットしたい部分の表裏
に、カッターで何回か切り込みを入れます。
② ちょっと力を入れると基板がパキッと割れます。
4 配線を継ぎ足すテクニック
電子部品の配線
は、部品の足を折り曲げてつないでいきますが、複雑
な回路になってくると、部品の足だけでは足りないところが出てきます。その場合は、部品の切り取った足やスズめっき線を使って、配線を継
ぎ足
す作業を行います。
① 配線を継ぎ足したい部分を確認します。
② 継ぎ足す一方の端にスズめっき線をハンダづけしたら、ラジオペンチでスズめっき線を折り曲げていきます。
③ もう一方の端まで伸ばしたら、スズめっき線をニッパーで切る。
④ 接続が必要なところにハンダづけをして完成です。
5 ハンダめっきで配線しよう
ビニール線を部品の端子をハンダづけする場合、先にビニール線の銅線
にハンダを流してしみ込ませておき、ハンダがしみ込んだビニール線を端子にあててハンダづけするという技があります。
① 糸ハンダを机に置き、ハンダごてとビニール線をもって、よじってまとめたビニール線の銅線部分にハンダをしみこませます。
② ハンダがしみ込んだビニール線を部品の端子(写真はモーター)に当てた状態で、ハンダごてを当ててハンダを溶かして端子と接続します。
工作をした人