にゃんと!CSI~猫科学捜査班~実験解説だにゃ【子供の科学2024年12月号】

やっほー! みんな元気かにゃ? 『子供の科学』の科学まんが「にゃんと! CSI(猫科学捜査班)」の「フェマ」ことフェイマスですー。誌面に登場した科学のしくみを、すこしくわしく紹介するよ!

アンノとウン、フェマのいとこにゃん。ふたりあわせて「アンノウン」…「知られてない!!!」っていう意味だよ。

フェマ:では例によって、今回のお・さ・ら・い…。

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ま、いつもどおりだけど、はじまりはアンノとウンの大絶叫(笑)

アンノ:笑いごとじゃないよ。ペットボトルで水遊びしてたんだけど、ボトルから水が出にくいってウンが怒り出したんだ…。
ウン:だっっって、ほんとに水が出てこないんだもの。ふつー、怒っちゃうわよ!

フェマ:もう冬だよ〜、水遊びする季節じゃないっつーのに、これだから。でも、ま、愛するふたごのいとこのためだ…というわけで、ぼくは(いやいや)ゴーグルをそーちゃくしたというわけだ。

――― 誌面でも紹介したように、フェマの持っているゴーグルは着用すると科学実験パワーが3.1416倍にアップする。つまり、科学力が人間の数倍といわれるふつうのネコより、はっるかに高度な思考と実験の力で、大部分の(?)問題を解決できるのだっ―――

本誌のマンガでも説明したように、ボトルから水が出るには水の体積(大きさ)と同じ体積(大きさ)の空気が、ボトルの中に入る必要がある。

つまりー、水と空気が入れかわるわけね。

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ところがボトルの口がせまい(細い)から、水が出るのと空気が入るのとはいっぺんにできにゃい。

だからごぼっごぼって、交代交代に空気が入って水が出るのね。

フェマ:ちょっとずつ空気が入っては、ちょっとだけ水が出る…というくり返しになるので、水はスムーズに流れ出ていけないにゃ。

そこで必殺ねこパンチ…ではなくて、「ボトル回転!」。ひっくり返したところで、上になった底のぶぶんを数回すばやく回転させると、水が回転して遠心力で外側に押しつけられ、まん中に空気の通り道ができる。ここを通って空気がスムーズに流れ込んで、水もどんどん出てあっという間に水出し完了ってわけ。

アンノ & ウン:おっけー、試してみようぜぃ。

わーい、ペットボトルからの「超高速水出し」成功!

こりゃ楽しー!!!。何でもかんでも回転させると出るのかにゃ? 超巨大マヨネーズボトルがあるんだけど…。

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うわ、だめだめだめ。まいたらだめ〜っ! マヨネーズはブロッコリーにかけるにゃ!・・・ワンタイミング遅かったかー(涙)。

つぶしにくいボトルに入った水の場合は、空気をすばやく入れる意味があるけど、マヨネーズなどでは意味ないよ。中身が空気と入れかわらなくていいように、最初から柔らかいボトルに入れてある。だから外からボトルを押せば出るんだ。

3人:ということで、また来月も本誌巻頭マンガ「にゃんとCSI」をお楽しみにっ!

おわり。

※「にゃんとCSI」コカネット版は今回でいったん終了です。本誌の連載は続くのでよろしくね!

イラスト/こみひかるこ 文/でぼにあん山村

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子供の科学 2025年 1月号

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