やっほー! みんな元気かにゃ? 『子供の科学』の科学まんが「にゃんと! CSI(猫科学捜査班)」の「フェマ」ことフェイマスですー。誌面に登場した科学のしくみを、すこしくわしく紹介するよ!
アンノとウン、フェマのいとこにゃん。ふたりあわせて「アンノウン」…「知られてない!!!」っていう意味だよ。
フェマ:では例によって、今回のお・さ・ら・い…。
ま、いつもどおりだけど、はじまりはアンノとウンの大絶叫(笑)
アンノ:笑いごとじゃないよ。ペットボトルで水遊びしてたんだけど、ボトルから水が出にくいってウンが怒り出したんだ…。
ウン:だっっって、ほんとに水が出てこないんだもの。ふつー、怒っちゃうわよ!
フェマ:もう冬だよ〜、水遊びする季節じゃないっつーのに、これだから。でも、ま、愛するふたごのいとこのためだ…というわけで、ぼくは(いやいや)ゴーグルをそーちゃくしたというわけだ。
――― 誌面でも紹介したように、フェマの持っているゴーグルは着用すると科学実験パワーが3.1416倍にアップする。つまり、科学力が人間の数倍といわれるふつうのネコより、はっるかに高度な思考と実験の力で、大部分の(?)問題を解決できるのだっ―――
本誌のマンガでも説明したように、ボトルから水が出るには水の体積(大きさ)と同じ体積(大きさ)の空気が、ボトルの中に入る必要がある。
つまりー、水と空気が入れかわるわけね。
ところがボトルの口がせまい(細い)から、水が出るのと空気が入るのとはいっぺんにできにゃい。
だからごぼっごぼって、交代交代に空気が入って水が出るのね。
フェマ:ちょっとずつ空気が入っては、ちょっとだけ水が出る…というくり返しになるので、水はスムーズに流れ出ていけないにゃ。
そこで必殺ねこパンチ…ではなくて、「ボトル回転!」。ひっくり返したところで、上になった底のぶぶんを数回すばやく回転させると、水が回転して遠心力で外側に押しつけられ、まん中に空気の通り道ができる。ここを通って空気がスムーズに流れ込んで、水もどんどん出てあっという間に水出し完了ってわけ。
アンノ & ウン:おっけー、試してみようぜぃ。
わーい、ペットボトルからの「超高速水出し」成功!
こりゃ楽しー!!!。何でもかんでも回転させると出るのかにゃ? 超巨大マヨネーズボトルがあるんだけど…。
うわ、だめだめだめ。まいたらだめ〜っ! マヨネーズはブロッコリーにかけるにゃ!・・・ワンタイミング遅かったかー(涙)。
つぶしにくいボトルに入った水の場合は、空気をすばやく入れる意味があるけど、マヨネーズなどでは意味ないよ。中身が空気と入れかわらなくていいように、最初から柔らかいボトルに入れてある。だから外からボトルを押せば出るんだ。
3人:ということで、また来月も本誌巻頭マンガ「にゃんとCSI」をお楽しみにっ!
おわり。
※「にゃんとCSI」コカネット版は今回でいったん終了です。本誌の連載は続くのでよろしくね!
イラスト/こみひかるこ 文/でぼにあん山村