にゃんと!CSI~猫科学捜査班~実験解説だにゃ【子供の科学2024年10月号】

はーい! こんにちは。『子供の科学』の科学まんが「にゃんと! CSI(猫科学捜査班)」の「フェマ」ことフェイマスですー。誌面に登場した科学のしくみを、すこしくわしく紹介するよ!


アンノ&ウン:いとこのアンノとウン。2人あわせると「知られてない」っていう意味「アンノウン!!!」。
フェマ:では例によって、今回のお・さ・ら・い…。

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雨上がりにお散歩をたのしんでたら、きれいな虹が見えたんだ。アンノとウンは、それはもう大はしゃぎ。

ウン:ほんとにきれいだったのよ〜。
アンノ:それでお思いついたんだよね、まんまるの虹が見たいって。

2人にうるうる目でお願いされちゃったら、ことわれるのは人間ぢゃない(ま、ネコだけど)。ということで、ぼくはすかざずゴーグルそーちゃく!…したわけ。

――― 誌面でも紹介したように、フェマの持っているゴーグルは着用すると科学実験パワーが3.1416倍にアップする。つまり、科学力が人間の数倍といわれるふつうのネコより、はっるかに高度な思考と実験の力で、大部分の(?)問題を解決できるのだっ―――

使わなくなったCDを壁にはりつけるとか立て掛けるなどして、できるだけ垂直に立てる。で、1mぐらい離れたま正面からのぞき込んで、懐中電灯とか豆電球の明かりなどをCDに当てて真後ろからのぞくんだ。CDからはね返って見える光がまんまるになれば…。


アンノ:えー、超むずいよ。なかなかまんまるにならないなあ。
ウン:あ、コツがわかったかも。のぞく向きがかわらないように、頭を動かさなきゃいいのよ。
フェマ:そのために、自分はイスにどっしり座るなどして体を安定させるといいよ。やっているところを動画にとったから見てね。

フェマ:ときどき自分の位置も懐中電灯も前後に動かして調節すると、CDの面いっぱいに虹がひろがるよ。

LED懐中電灯を当てた虹。
豆電球懐中電灯を当てた虹。

見えた見えたぉ〜っ。すっげきれー。懐中電灯の種類によって虹も違って見えるんだね。

まんまるの虹だわ〜!。にいちゃ、ありがとう…うるうる。

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うるうるは困るよ〜…っと、でもこの虹は空の虹とは少ししくみが違うんだ。

これは音楽用CDの表面(キラキラ反射する部分)を顕微鏡で観察したところ。小さな穴がずらりと並んでいるのがわかるよね。音楽をデジタルに変換した信号をこの穴の並び方で記録しているんだ。で、この筋のような穴の列が、虹が見えるポイント。
実は光は筋のようなもようがあると、そこを通るときに色の光に分かれる。赤とか緑とか青とか、色ごとに進む方向に少しずつ差が出るんだ。で、たくさんの筋で分かれた色が重なりあって、目に見えるような虹になったわけ。

にゃーるほど。それってシャボン玉の虹色とにているのかな?

うんうん、よく似てる。微妙にしくみには差があるけど、シャボン玉も空の虹とは異るしくみでできるんだ。

ちょっと難しいけど、とってもきれいだから許してあげるわ。

フェマ:ふー、よかった。本誌マンガのようにドーナツをねだられるのだとばっかり…。
アンノ:いつもドーナツばかりだといけないよ。今日はバームクーヘンがいいな。
ウン:そね。ぐるっとまるくなっている大きいの!
フェマ:う…(絶句)。

3人:ということで、また来月もよろしくね〜っ!

つづく。

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子供の科学 2024年 10月号

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