にゃんと!CSI~猫科学捜査班~実験解説だにゃ【子供の科学2024年8月号】

みなさん、こんにゃちわ〜!。本誌科学まんが『にゃんと! CSI(猫科学捜査班)』の「フェマ」ことフェイマスです。誌面に登場した科学のしくみを、すこしくわしく紹介するこのウェブページによーこそ!

いとこの「アンノ」とー。

ふたごの「ウン」。ふたりあわせてぇ〜!


アンノ&ウン:「アンノウン!!」…”知られてない”っていう意味だよ。
フェマ:では、今回のお・さ・ら・い…からー。

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フェマ:冷え冷えのかき氷を楽しんでいたら、ウンが飛んできた。アンノが「たいへんだ!」って…。
ウン:そうなの。しくしく泣いちゃってて…。
アンノ:だって、暑い夜に涼しくしてあげようって、懐中電灯ちゃんを冷蔵庫に入れておいたら、翌朝にもう点かなかったの。

フェマ:でもって、ぼくはすかざずゴーグルそーちゃく!「冷蔵庫から出して温度を上げ、電池を回復させる」という解決策をあみだしたのだっ!

ウン:ふつーに、ただ待ってただけのよーな気が…。

アンノ:おかげで「おーばーけーだーぞー!」ができたけどね(笑)

フェマ:ところでさ、そもそも電池ってどうやって電気をだしてるか、わかる?
アンノ&ウン:あたりまえでしょ〜、わからにゃい!!!
フェマ:やっぱそこから説明しないとね、うん。

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フェマ:これがもっとも基本的な電池のしくみにゃ。
アンノ:え、ぜんぜん電池らしくにゃいよ。
フェマ:そりゃ、しくみを考えるための図だからね。でも、いつも使っている電池もほぼ同じしくみだよ。…で、四角く描いたAとBがプラスとマイナスの電極になるところ…普通の電池だとてっぺんの「出っぱり」といちばん下の「平ら」部分になるよ。で、この図は電池に電球をつないだところなわけ。

フェマ:左にあるスイッチをONにすると、電極Bの金属がイオンになって液に流れ出す。

ウン:イオンってなに?
フェマ:“もの”は原子や分子というとても細かい粒でできているのは知っているよね。で、原子や分子は中にマイナスとプラスの電気をいっぱい持っている。このうちのマイナスの電気の正体は「電子」といって、ぼくたちが使っている電気はこの電子の流れなんだ。
で、原子や分子が持っているマイナスとプラスのバランスがくずれて電気を持つようになったものをイオンっていう。これが水の中に流れ出るわけ。

アンノ:電気はどこなの?

フェマ:あわてないあわてない。マイナスとプラスがバランスしてた金属が、バランスしてない金属イオンになって出てきたということは、電気の正体である電子を置いてきた…ということ。電子はマイナスの電気をもっていて、電線を伝わって豆電球を通り、反対側の金属Aへと流れていく。この流れが電流で、途中にある豆電球を光らせるんだ。

ウン:そしたら、なんで冷蔵庫に入れたら電池がだめになっちゃったの?
フェマ:実はいま説明したような、「金属がイオンになって液に流れ出す」という変化は化学的な反応なんだ。そして化学反応の多くは周囲の温度によって起きやすさが変る。金属がイオンになる…というような変化は、温度が下がるとすごく起きにくくなってしまうんだ。なので電池がはたらかなくなったというわけ。

アンノ:なるほどねー。ぼくたちネコの仲間は寒いのが苦手なひとが多いけど、それとおんなじかー。

ウン:中にはかき氷をばくばく食べているひともいるけどね。ね、にいちゃ!

フェマ:そ〜だ(汗)、マンガの最初で食べていたかき氷、まだ食べ終わってなかったんだ…とけちゃったかなあ…とほ。

3人:ではー、来月もよろしくね〜っ!

つづく。

イラスト/こみひかるこ 文/でぼにあん山村

子供の科学2024年8月号

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