みなさん、こんにゃちわ〜!。本誌科学まんが『にゃんと! CSI(猫科学捜査班)』は読んでる〜? 主役の「フェマ」ことフェイマスです。このページでは誌面に登場した科学のしくみを、すこしくわしく紹介するよ。
いとこのキジトラ「アンノ」だよー。
アンノと双子兄妹の「ウン」でーす。お決まりだけど、ふたりあわせてぇ〜!
アンノ&ウン:「アンノウン!!」…”知られてない”っていう意味になんだ。
フェマ:では、今回のおはなしの、お・さ・ら・い…ね。
フェマ:3人で楽しもうとホットミルクをつくったんだ。ま、つくったというよりあっためただけだけどね。でも、アンノとウンはおかんむり〜。
アンノ:そりゃそうだよ、にいちゃ。めちゃめちゃ熱いんだもん。飲めないよ。
ウン:わたしたち、おなかぺこぺこだったのよ。すぐにでも飲みたかったのに「ネコ舌」無視の超高温ミルクはひどいったらないわ。
フェマ:知らない人のために説明しておくけど、にんげんの間では「ネコは熱い食べ物飲み物が苦手」とされていて、これを「ネコ舌」というよ。実際はちがうネコも多いみたいだけどね。なお、「ネコ手ネコ舌ネコからだ」という言葉は、「熱いものが持てない、熱いものが飲めない、熱いお風呂に入れない」とゆー人のことだけど…。
ウン:おにいちゃんっ(怒)、話を進めて!
フェマ:あ、はいはい〜。ま、とにかく2人はとんでもなく機嫌をそこねちゃって、ぼくは慌ててゴーグルをそーちゃくしたわけ…スチャッ!
―――誌面でも紹介したように、フェマの持っているゴーグルは着用すると科学実験パワーが3.1416倍にアップする。つまり、科学力が人間の数倍といわれる普通のネコより、はっるかに高度な思考と実験の力で、大部分の(?)問題を解決できるのだ!
フェマ:「ふうふうする」なんていうけど、熱いものを飲むとき食べるときには、息を吹きかけるよね。温めるときは口を開いてはあ〜っとやるけど、冷やすときは口をとんがらかして勢いよくふーっと吹く。これは大きく3つのはたらきがあるんだ。
アンノ:ダンネツボウチョウ?、サシミボウチョウとかデバボウチョウなんかの仲間か〜?
ウン:なんでそんな難しそうな言葉つかうの〜?
フェマ:包丁じゃないよ。意味は「まわりから熱を加えたり冷やしたりすることなく体積がふくらむこと」。ね、めんどくさいでしょ。なので断熱膨張。
アンノ:にゃるほどにゃ。よ〜するに気体がふくらむと冷えるってことか〜。
ウン:冷えた空気をミルクに当てれば、飲める温度に冷ますことができるわね。ならば、せ〜の!
フェマ:待った待った待ったぁ〜!。それは本誌でやったでしょ。今日はやらなくていいからね。ゴーグルのミルクをきれいに拭くのって、けっこうたいへんだったんだぞ。
アンノ:え? てことは、体は拭かなかったの?
フェマ:そりゃ白ネコだから拭かなくても目立たない♪
ウン:衛生上、よろしくないよ〜(笑)。
3人:では、来月もよろしくね〜っ!
つづく。
イラスト/こみひかるこ 文/でぼにあん山村