かがくあそび366 サポートページでもっと詳しく! もっと楽しく!

このサイトは『かがくあそび366』のオンライン拡張版。本では伝えきれなかった内容をサポートするページです。『かがくあそび366』で紹介した実験を取り上げて、実験のコツや楽しみかた、原理などの「プラスワンポイント」解説や、実験中の動画も掲載します。随時更新していく予定なのでこまめにチェックしてね!

●P45「超ミニブーメラン」

実験中の動画をチェックしてみよう! 飛ばしたブーメランが戻ってくるよ!

●P74「霧製造ペットボトル」

ペットボトルが一瞬で真っ白に変身!? 実験中の動画を見てみてね。

●P78「たねグライダー」

超かんたんなのによく飛ぶ「たねグライダー」。型紙の一例を紹介するよ。

こんなふうにいろんな形をつくって飛ばしてみよう!

●P80「古代のらせんポンプ」

[つかうもの]
飲料缶(または直径5〜7cmの筒)、熱帯魚水槽用ビニールホース(直径7〜8mm)、ビニールテープ、ホットメルト接着剤、洗面器など

[すすめかた]
1:飲料缶で作るときは2本をタテに重ねてテープでしっかりとめる。
2:ビニールホースの端を缶の側面に斜めにビニールテープでとめる。
3:ホースを、つぶれないように注意しながら3cmほどの間隔で巻きつけ、数ヶ所をホットボンドで固定。端まで巻いたらテープで固定して余分を切りとる。
4:斜めにして片側を水につけ、回転させると反対側から水が出る。

《すすめかたのヒント》
雑誌『子供の科学』で紹介した内容も参考にしてみよう!

『子供の科学』2021年7月号より抜粋。撮影/青柳敏史、イラスト/小林麻美

[しくみ解説]
水平に近い角度で回転させると、ホースの中に水が入り回転することで先に送られます。全体を立てると巻いてあるホースの傾きが水平になるまでは、水は逆流しません。つまりこの角度までなら斜め上に水を送ることができます。

《もっと詳しく!》
最初の回転でホースが水中に入って、ホースの中に水が取り込まれる。次の回転で1回分上に上がるが、水が1回転目のいちばん高い部分(山)を超えると、谷の部分にたまる。これがつぎつぎに繰り返されてより高い位置に押し上げられ、最後はホースのいちばん上から流れ出すよ。

●P96「舞い上がれティーバッグ」

火をつけた紅茶のティーバッグがふわふわと舞い上がる! 実験中の動画をチェック!

●P122「超ミニたこあげ」

本の中ではイラストで紹介していた「超ミニたこあげ」。実際につくってみるとこんな感じ! 参考にしてね。

●P179「トリコロールの炎」

青緑色の炎、見たことあるかな? 実験の様子を動画で見てみよう!

●P180「クリップを磁石にする」 

[使うもの]
ゼムクリップ、磁石

[すすめかた]
1:ゼムクリップのはじをのばして「9」の字型にする。
2:のばした部分を磁石で一方向に1〜3回こすり、他のクリップに近づけるとくっつく。

《すすめかたのヒント》
磁石でこするとき、磁力をもっと強くしようと思って何回も何回もこすりがち。また、磁石をめちゃくちゃ力いっぱい押しつけちゃうことってあるよね。でも、この実験ではたくさんこすっても強くはならないし、強く押しつけてもそっと当てても同じ。それより、こするときには「ゆっくりと一定の速度で」が大事なんだ。

[しくみ解説]
鉄の中には目に見えないとても小さな“磁石の単位”がたくさんあります。ふだんはばらばらな向きなので鉄は磁石ではありませんが、外から一方向に磁石の力がはたらくと“磁石の単位”が一時的に一方向にそろって、鉄が一時的に磁石になります。“磁石の単位”の中にさらに小さな原子レベルのミクロの磁石(磁気モーメントといいます)があり、この集まりかたが“磁石の単位”の性質をきめています。

《もっと詳しく!》
磁石でこすると、クリップの中の“磁石の単位”の向きが「磁石が動いた向きに」そろう。で、もう一度こすってもこするときに磁石が近づくと、“磁石の単位”の向きが変ってしまうんだ。だから、できるだけ多くの“磁石の単位”に影響を与えられるように、「ゆっくりと一定の速度で」こするのがいいんだよ。

こすった回数と、それで磁石になったクリップに何本の別のクリップがつくかを調べてみよう。自由研究になるね。

●P294「ビタミンCの多さくらべ」 

[つかうもの]
ヨウ素入りうがい薬、小さめのプラスチックコップ(または試験官)数個、スポイト、調べる溶液(ジュース、ビタミン飲料、お茶など)

《つかうもののヒント》
小さめのプラコップ(または試験官)→意外に便利なのがお弁当で使うしょう油入れ。半透明なものが多いが、光にすかすと色ははっきり見分けられる。使う液も少なくてすむので、調べるものが多いときは都合がいいよ。

[すすめかた]
1:うがい薬を水で20〜30倍ほどにうすめ、プラスチックコップ数個に同じ量(少量:10mLぐらいが良い)入れる。薄めた倍率を記録しておく。
2:調べる溶液を4〜5倍に薄めて別のコップに入れ、1のコップ1つに少しずついれてかき混ぜる。スポイトで1滴ずついれると正確になる。
3:何滴入れたらうがい薬の色が消えたかで、その溶液に含まれているビタミンCの多い少ないが比べられる。

《すすめかたのヒント》
うがい薬の薄めかたは、薄いほど結果が早く出る。そのかわりいきなり変化するので、加える量の微妙なコントロールが必要だ。なお、液をくわえるときは焦らずていねいに1滴ずつ加えること。液の色が薄くなってくると見えにくくなるので、調べるものの向こう側に白い紙などを置くと色変化がよくわかるよ。

1滴ずつ慎重に加えよう! 『子供の科学』2022年7月号より抜粋。撮影/青柳敏史

[しくみ解説]
ビタミンCは茶色のヨウ素を無色透明のヨウ化水素に変化させます。溶液に含まれているビタミンCが多い(濃い)ほど少ない量でヨウ素液の色が消えるので、溶液ごとのビタミンCの量が比較できます。

《もっと詳しく!》
 ヨウ素がヨウ化水素に変化するとき、反応前のビタミンCが持っていた2個の水素原子がヨウ素にうつる。このような反応は「酸素が結びつく」反応の逆の意味なので「還元」と呼ばれるよ。ビタミンCは相手の物質を還元するパワーが強い物質で、体内でこのはたらきによって活性酸素を押さえ込むんだ(なので体に良いと言われる)。

●P310「コーラ噴水テクニック」

おなじみのあの実験だけど、少しの工夫でこんなに高く噴水にできる! 画面からはみ出すほどの勢いをご覧ください♪

文/山村紳一郎

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子供の科学 2024年 8月号

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